淺井 愼平「パリの仏像そしてリヨンへの旅」
明治期、廃仏毀釈の嵐の中で日本から多くの仏像がパリに渡った背景を探るため、フランスを訪れた淺井愼平氏。
パリ国立ギメ東洋美術館では、創設者エミール・ギメによって持ち帰られた仏像約800点のうち250体を撮影。さらに、日本文化に深い理解を示したエミール・ギメの足跡を辿るため、彼の故郷であるリヨンを訪れ、その地の風景や街並みも記録。氏が写した写真の数々は、現代の日本人が失ってしまった大切な何かを強く訴えかけてくる。
会期 |
会場 |
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2003年9月6日~2003年11月7日 | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
作家メッセージ
2002年の暮、テレビ番組の制作のため、フランスを訪ねた。
明治のはじめ、日本から多くの仏像がパリに運ばれたことの背景を知るためだった。
ことを進めたのはエミール・ギメという人物で彼はリヨンの実業家でもあった。
ぼくはギメが辿ったリヨン、パリ、東京を逆に旅した。この写真展はその折に撮影した。
過ぎ去った日々、逝ってしまった人々、そして残された仏像を見つめることは現在を知る貴重な鍵となるはずだ。日本と、世界の。
作家プロフィール
淺井 愼平(あさい しんぺい)
1937年、愛知県瀬戸市生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。'65年、日本広告写真家協会賞受賞後、'66年写真集「ビートルズ東京」でデビュー。主としてコマーシャル・雑誌の分野で活躍。
'77年~'81年、東京アートディレクターズクラブ最高賞、東京コピーライターズクラブ特別賞ゴールデンディスク賞など受賞多数。'91年千葉県千倉町に「海岸美術館」を設立。現在、大阪芸術大学教授。
著書は「気分はビートルズ」「猫たちよ」「HOBO」「セントラルアパート物語」「通り過ぎた町」など多数。
著作権について
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