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特長 RF85mm F1.4 L VCM

RF F1.4 L VCMシリーズ特集ページ

RF F1.4 L VCMシリーズを使った写真家のインプレッション・作品を掲載しています。

1.大口径F1.4の表現力

美しいボケ表現

UDレンズの採用により色収差を抑制し、F1.4ならではの大きなボケと、ピントピークからのなめらかな描写を両立しています。

ISO 100 絞り値:F1.4 シャッター速度:1/250秒
ISO 100 絞り値:F1.4 シャッター速度:1/320秒

画面全域の高画質化

非球面レンズを適切に配置することで、EF85mm F1.4L IS USMを超える画面全域における高画質化を実現しています。

ISO 100 絞り値:F5.6 シャッター速度:1/10秒

接近時画質

最短撮影距離0.75m/最大撮影倍率0.12倍の近接撮影が行えます。
(EF85mm F1.4L IS USMの最短撮影距離は0.85m ※当社比較)

ISO 100 絞り値:F1.4 シャッター速度:1/80秒

2.小型・軽量

機動性を高めるコンパクトサイズを実現 

大口径中望遠レンズでありながら最大径76.5mmのスリムなコンパクトサイズ。
収納性の高さや持ち歩きのしやすさにつながり、撮影時も周囲や被写体に圧迫感を与えません。
また、EF85mm F1.4L IS USMから大幅な軽量化により、機動性の向上を実現しました。

3.優れたフォーカス性能

VCMにより重い大口径レンズを強力・高速に駆動

リアフォーカス方式を採用し、VCM(ボイスコイルモーター)により4枚構成のフォーカスレンズ群を駆動しています。
質量の大きなレンズユニットを高速・高精度に駆動できるアクチュエータとフォーカスレンズ群4枚構成により、ブリージングの抑制と俊敏なAFの両立を実現しました。

VCM(ボイスコイルモーター)とは

VCMは磁石のエネルギー(磁場)を媒体として、電気エネルギーを運動エネルギーに変換するアクチュエータです。RF85mm F1.4 L VCMに採用したVCMは、駆動用マグネットが作る磁場の中をコイルが前後に動き、コイルが固定されたフォーカスレンズユニットをリニア駆動します。

  • VCMに内蔵される電磁駆動部品から、微弱な磁気が発生しています。植込み型心臓ペースメーカーやその他の医療機器をご使用の方は、異常を感じたら本製品から離れ、医師にご相談ください。
  • レンズをカメラに取り付けていないときや、取り付けた状態でカメラの電源スイッチがOFFになっているとき、レンズを振ると内部のレンズ群が動くため、音が発生することがありますが故障ではありません。レンズを持ち運ぶ際などの振動で内部のレンズ群が動いても、性能などに影響はありません。

高速で俊敏なAF

VCMで駆動するリアフォーカス方式を採用したRF85mm F1.4 VCMと、EOS R1/R5 Mark II搭載のデュアルピクセルIntelligent AFや、デュアルピクセルCMOS AF IIとのコンビネーションで、高速・高精度なAFを実現しています。

サーボAF&連写に適した制御アルゴリズム

大口径・大質量のレンズ群を強力に駆動するVCMを、高性能マイクロプロセッサーで制御し、カメラボディー側のAFアルゴリズムとのマッチングを図ることで、電子シャッターによる高速連写や、被写体検出によるサーボAFの常用化といった撮影スタイルの変化に対応しています。高速性にすぐれたAFスピードとあいまって、「つかみが速い」、「つかみ続ける」、「安定して追尾する」AFをさらに快適なものにしています。
また、電子式フルタイムマニュアルフォーカス対応カメラでは、ワンショットAF/サーボAFの両方で、常にマニュアルフォーカスが可能です。

  • フルタイムマニュアルフォーカスを行なうには、カメラ側で設定する必要があります。

4.動画性能

ブリージングの非常に少ない、安定した構図の動画撮影が可能に

動画撮影での性能を考慮し、ピントの移動による画角変化=ブリージングの発生を抑制した光学設計となっています。
そのため、電子式のフォーカスブリージング補正機能を搭載しないカメラボディーとの組み合わせでも、非常に安定した構図で動画撮影が行なえます。
さらに、補正対応カメラボディーにおいては、フォーカスブリージング補正をONにすることで、安定性がさらに際立ちます。

  • EOS R1、EOS R5 Mark II、EOS R6 Mark II、EOS R8、EOS R50、EOS R50 Vがフォーカスブリージング補正機能を搭載しています(2025年6月現在)。「歪曲収差補正」が「する」の時に設定が可能です。
フォーカスブリージング:ON(EOS R5 Mark II)

スムーズで高精度なAF

動画撮影においては静粛性の高い動作で被写体の動きやタッチフォーカス操作になめらかに追従し、高品質な撮影が行えます。

動画撮影時の絞りをなめらかにコントロールできる、アイリスリング

シリーズ共通の「アイリスリング」を採用し、動画の撮影中に絞りをマニュアルコントロール可能です。クリック感のないなめらかな絞りコントロールが可能で、CINEMA EOS SYSTEMのシネマレンズと回転方向を揃えているため、動画撮影の現場でも違和感なく操作が可能です。
また、EOS R1/EOS R5 Mark II/EOS R50 V/EOS C50と組み合わせた場合、静止画撮影においてもアイリスリングの設定が有効となります。

カメラボディーとの組み合わせによるアイリスリングの動作について

1)アイリスリングと静止画・動画撮影モードにおける制限は以下の表の通りとなります。

EOS R1/EOS R5 Mark II/EOS R50 V/EOS C50 EOS R/RP/Ra/R3/R5/R6/R6 Mark II/R7/R8/R10/R50/R100 EOS R5 C/C70
静止画
撮影時
静止画撮影時
アイリスリングで絞り数値の設定が可能です。
アイリスリングで絞り数値の
設定をすることはできません。
動画
撮影時
動画撮影時
動画撮影時の制限はありません。
動画撮影時
アイリスリングを操作するとオートフォーカスで被写体にピントが合いにくい場合があります。
動画撮影時
動画撮影時の制限はありません。
(EOS R5 C/C70は最新のファームウエアへの更新が必要となります)
スクロールできます

2)動画撮影時にアイリスリングによってマニュアル絞り操作を行なう場合、カメラ側での設定に関わらず1/32段ステップで絞り値が変化します。そのため、動画撮影中のカメラに表示される絞り値と実際の絞り値が異なる場合があります。

長さ約99.3mm、シリーズすべて共通外装のコンパクト設計

既発売のF1.4 L VCMシリーズと共通外装となっています。67mm径のフロントフィルターを使い回すことができ、動画撮影において、レンズ交換時の調整が少なくて済むなど、撮影現場での使い勝手の良さを追求しました。

5.RFハイブリッドレンズシリーズ

スチルと動画を自由に行き来するクリエイターのためにつくられた、
よりドラマチックな映像が撮れる、共通外装、同じ操作性を実現した大口径レンズシリーズです。

今後も、静止画/動画撮影の両方において、プロの高い要求に応える同コンセプトのレンズを拡充することで、
静止画はもちろん、映像制作における撮影・表現領域の拡大を目指します。