第1回SHINESに入選した8名が、いよいよ写真集を制作していきます。写真を「撮る」こと、「選ぶ」こと、そして「写真集」という本に仕上げること。それぞれに別の視点が必要です。「写真」から「写真集」へ。その制作過程は自問自答の連続でした。少しずつゴールを見出していく彼らの一部始終をレポートします。

個別ミーティング／
Photographer 上田優紀氏 Vol.1

1st meeting

エベレストでの撮影を予定している上田氏。登山予定が秋のため（打ち合わせ時は4月）、まずは登山や写真のサポートをしていただける方（スポンサー）を募ることとなりました。

自分の作品を見てくれる人、サポートしてくれる人がいるのか、いないのか。これから写真家として生きていく上で、冷静に状況を見定めながら自身のマーケティングをしていくことは重要な要素となります。SHINESの打ち合わせを待たずに、どんどん人に会って話を聞いてもらうよう、グラフィックデザイナーの町口氏から叱咤激励がありました。

2nd meeting

エベレスト登山を予定していましたが、条件が揃わず、計画が頓挫してしまいました。そこで上田氏が選んだのは、標高6,856mのアマ・ダブラム。エベレストよりも難易度が高いと言われる山にアタックすることにしました。

登山予定日は9月末～10月末とまだ時間があるため、事前にスポンサーを探したり、写真集の判型やページなどを決めておくことになりました。