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順光(じゅんこう)

順光、斜光(サイド光)、逆光とは、それぞれ被写体への光の当たり方をあらわすことばです。

順光とは

被写体の正面からまんべんなく光が当たっている光線状態で、立体感はなく、記録的な撮影に適しています。写真1は順光のため光が回り花のかたちや色はきれいに出ていますが、平凡な花の写真に撮れました。

斜光(サイド光)とは

斜光(サイド光)とは被写体の横から光が当たっている光線状態で、立体感や質感を表現するのに向いています。実際に斜光で写した写真2も陰影が出て立体感のある写真が撮れました。

逆光とは

逆光とは被写体の後ろから光が当たっている光線状態です。順光や斜光に比べて被写体は暗くなりますが、実は花や人物がいちばん美しく見える光線状態はこの「逆光」です。写真3は逆光で写したので、花びらに光が透過して、花の生き生きとした姿を写すことができました。また、観光地で記念写真を撮るときによく聞く「逆光だからダメ」という発言は実は間違いで、逆光で写すと髪の毛から体の輪郭が白く光り、美しい写真が撮れます。逆光だと顔は影になりますが、影の部分はレフ板やストロボなどの補助光で明るくし、目にキャッチライトを入れるときれいに写せます。順光で人物を写すと、光が眩しいので目が細くなりがちで、いい表情で撮れないことが多いのです。

写真1:順光
花を順光で撮影した例
写真2:斜光
花を斜光で撮影した例
写真3:逆光
花を逆光で撮影した例

写真やカメラの専門的な用語を簡単にわかりやすく解説

写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。

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