日常に溢れる尊い時間を記録して─「EOS RPと私の24h」
公開日:2022年5月19日
「日常生活の中にも尊い瞬間はたくさんある。それを写真に残して可視化することは、日常をより大切にし、日々を楽しくすること」という、秋田県在住のフォトグラファー・茶々さん。CanonのフルサイズEOS史上、最小・最軽量を達成した「EOS RP」は、高画質でコンパクトで、一日の何気ない瞬間を残すのにぴったりです。今回は「EOS RPと私の24h」と題し、茶々さんがEOS RPとキットレンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」を使って、日常に溢れるときめきの瞬間を撮影。「茶々×EOS RP」の素敵な作品とともに、本格派にも初心者にもおすすめの、EOS RPの魅力を伝えます。
PROFILE
秋田出身、在住のフォトグラファー。2018年より写真活動を開始。深みのある料理写真と風景写真を得意とする。現在はフリーランスフォトグラファーとしてさまざまなブランドの商品撮影を行うほか、写真教室の講師としても活動中。
目次
1.<07時00分>朝日に向かって飛んでゆく白鳥たちに、“一日のはじまり”を感じる
早起きをして近所を散歩。晴れていて気持ちのいい朝でした。まだ肌寒い3月末の秋田も、だんだん暖かくなってきた頃。今年は白鳥が長くいるような気がします。写真の右側に太陽があり、ほどよく光が入るようにして、雲の陰影、空のグラデーションを表現しました。
【Shooting Point】
広い空に鳥が小さくポツンと飛んでいる写真が好きです。EOS RPは動いている遠くの被写体にもすぐにピントを合わせてくれます。動きのある被写体だったので「シャッタースピード優先モード」で、シャッタースピードは1/320に設定して撮っています。空の青がきれいに写るなと感じました。
2.<09時30分>一日の元気をチャージする、艶やかな卵黄をのせた豚キムチ丼
大根と小松菜、油揚げのお味噌汁と一緒に、前日の夜に作り置きした豚キムチをのせた丼を朝ごはんに。朝から丼を食べると元気が出ます!レースのカーテン越しに柔らかい光がダイニングテーブルに届き、黄身の艶がとても美味しそうでした。しっとり感を出すためにあまり露出を上げすぎないようにしています。
【Shooting Point】
さすがフルサイズカメラ、描写がすごいなと感じました。マクロレンズを使用したということもあり、豚キムチにふりかけた胡麻も一粒一粒がしっかり立体的に写し出されています。RF35mm F1.8 MACRO IS STMはボケ感がしっとりとしていて素敵。35mmは室内など日常生活でもとても使いやすいと思います。
3.<13時00分>デスクワークの合間に、 “へんてこ柄”のカフェラテでひと休み
仕事の合間、自分で作ったカフェラテで休憩。去年の年末にコーヒーメーカーを購入し、何度かラテアートに挑戦していますがなかなか上手く出来ず、この日も相変わらずへんてこな柄に。でもそこに、なぜかちょっと愛着がわきます。手も入れて写真に動きをプラスしました。
【Shooting Point】
EOS RPはコンパクトで軽く、この写真のように片手でカメラを持ちながら気軽に写真を撮れるのが魅力。グリップもしっかりあるのでホールド感が高く、片手で持っていても不安がありません。RF35mm F1.8 MACRO IS STMは真俯瞰のテーブルフォトでも背景のボケ感を出すことができ、狙い通りの立体感のある写真になりました。
4.<14時00分>お取り寄せしたケーキをいただく、撮影仕事の後の至福の時間
お取り寄せした、ずっと食べたかったお店のガトーショコラ。見た目も美しいので、夢中で写真を撮りながらの実食タイムとなりました。お気に入りのお皿と猫のマグカップ、友人がプレゼントしてくれたコースターを組み合わせ、レースでかわいらしさをプラス。ものすごく美味しくて、優雅で幸せなひとときとなりました。
【Shooting Point】
絞りやシャッタースピードを自動で設定してくれる「プログラムAEモード」で撮影をしてみたのですが、とてもきれいに写してくれました。画面にタッチしてピントを合わせられ、フォーカス位置が一瞬で変えられるのも便利。カメラ初心者の方でも思い通りに撮れると思います。こちらもレンズは単焦点のRF35mm F1.8 MACRO IS STMを使用。優しい光とボケを表現できたと感じます。
5.<15時30分>海へのドライブ中に見た、晴れの日の美しい空
夕景を求めて海へ向かう途中、展望台へ立ち寄り撮影した一枚です。夕暮れにはまだまだ時間がありましたが、この日は晴天で、青く美しい空が広がっていました。水平線を入れることによって海の広さや空の広さがよりわかり、また海面の太陽光の反射が晴れの日をより演出してくれたと思います。
【Shooting Point】
目で見たままに、雲も立体的に描写されていることに驚きました。この写真は「SCN(スペシャルシーン)」の「風景モード」で撮影。風景以外もいろいろ試してみましたが、シーンを選ぶだけで簡単にきれいな写真が撮れて便利だと思いました。空を広く写すため、レンズはRF24-105mm F4-7.1 IS STMを使用しています。
6.<18時00分>一日の終わりを告げる、静寂に包まれた日没直後の景色
太陽が沈んだ後の空がすごく好きです。この日も日没前から砂浜で波音を聞きながらスタンバイ。太陽が完全に沈むと、辺りはシーンと静寂に包まれているようになります。一日の終わりを告げられたようで少し寂しくもありますが、空のグラデーションがとてもきれいで、その空に重なる風車と写真を撮るパートナーのシルエットに思わずシャッターを切りました。
【Shooting Point】
「A+(シーンインテリジェントオート)モード」で撮影しました。手動で設定しなくてもカメラがシーンに適した設定を自動で行ってくれるモードなのですが、太陽が沈んだ後の少し暗めの空に広がるグラデーションの美しさを見事に写してくれました。どんなときでもA+モードで撮れば思い通りにいくのでは?とさえ思った一枚です。シルエットをポツンと写したかったので、ズームレンズ RF24-105mm F4-7.1 IS STMを使用しました。
7.<20時30分>はちみつをとろりとかけた自家製チーズピザがこの日の夕食
以前作り冷凍していたピザ生地と、頂いたゴルゴンゾーラチーズで夕飯にチーズピザを作りました。ダイニングテーブルの上にスタンドライトを置き、灯りの下で撮影。夜にオレンジ色のライトで撮るのは結構好きです。はちみつが入ったピッチャーを持つ手を前ボケにして、ピザにピントを合わせました。
【Shooting Point】
「オートモード」で撮影。お腹が空いている夜ごはん直前でも、パッと美しい記録写真が撮れるのが嬉しいです。EOS RPは、オレンジがかった照明の下でも食べ物を美味しそうに見せてくれるのもお気に入りのポイント。テーブルフォトでは単焦点レンズを使うのが好きで、このときもRF35mm F1.8 MACRO IS STMを使いました。
8.いっしょに一日過ごして感じた、キヤノン EOS RPの魅力
何気ない日常の瞬間こそ、写真に残して記憶を可視化しておきたい。そのためのカメラとして、EOS RPは最高です。
私が感じた一番の魅力は、やはりフルサイズカメラでありながらコンパクトで、軽いことです。今回使用しながら、常にそれを感じていました。家の中でも気軽に撮れて、出かけるときも苦にならないので、いつも側に置いておきたくなります。またグリップが深めなので、片手で気軽に撮影できる点も魅力。風景から食べ物まできれいな色で表現してくれるし、フルサイズだけあって解像度も高い。バリアングル液晶モニターはさまざまなシーンで使いやすく、またオートフォーカスも優秀で、動いている被写体にも素早くピントを合わせてくれました。
日常生活の中にも尊さや切り取りたくなる瞬間がたくさんあります。何気なく過ごしていると、昨日食べたものも思い出すのに時間がかかったりしますよね。でも、そんな何気ない瞬間だからこそ写真に残して記憶を可視化していくと、日常をより大切にでき、行動力も上がり、日々を楽しめるのではないかなと思います。その相棒として、EOS RPはぴったりだと感じました。
レンズは今回、2本のキットレンズを使いました。RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、海や空、山など広く景色を写したいとき、ポツン構図で撮りたいとき、足元や手元を写したいときなど、
さまざまなシーンでオールマイティに活躍する、本当に万能なレンズだと思います。RF35mm F1.8 MACRO IS STMは自宅での食事風景やテーブルフォトなど、日常生活で使いやすい。ボケ感や、ピントが合っている部分のシャープな描写をぜひ皆さんにも体験してほしいと思いました。