このページの本文へ

丹野 章「丹野章の戦後」

1949年に日本大学芸術学部写真学科を戦後一期生として卒業し、戦後日本の写真界に大きな足跡を残した丹野章氏。
第一部「サーカス、音楽家、バレエ、壬生狂言」と第二部「沖縄四〇年」という二部構成からなる本展。第一部の舞台写真の数々は、本来連続しているはずの動作のある一瞬を切り撮ることで、身体が持つ一瞬の美しさや力強さを表現。未発表作品を含む第二部では、米国占領下から現在につながる沖縄の変遷をレポートしたドキュメントを展示。

会期 会場
2009年5月9日~2009年6月15日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

戦時下、少年時代にカメラの不思議さに魅せられ、戦後、写真家への道を歩んだ丹野は戦前の記憶としてサーカスを撮らざるを得なかった。
仕事として音楽家などを撮るうちにステージという空間の独特な存在に気がついた。50年~58年「10人の眼」展、59年のvivo結成、60年の安保闘争という「時代」は丹野のレンズを社会へと向かわせた。

今回は、第一部として、サーカス、音楽家、バレエ、壬生狂言から一部を抜粋。第二部としてほとんど未発表で60年代から21世紀へとつながる沖縄レポートを展示する。

作家プロフィール

丹野 章(たんの あきら)

東京生まれ
日本大学芸術科 戦後1期生
1957年 10人の眼展に「サーカス」発表。
音楽、舞踊家を撮る。
1959年 グループvivo結成 61年解散。
ドキュメントに重点を移し炭坑、基地、沖縄、40年目のヒロシマなどを発表。
1972年~92年 「壬生狂言」を撮影。
1979年~83年 「日本の風土」シリーズを撮影

写真展

「2人のバレリーナ」「日本の音楽家」「壬生狂言」ほか

主な著書および写真集

「ボリショイ劇場」「壬生狂言」、「著作権実務百科」(共著)ほか

作品収蔵

東京都写真美術館、山口県立美術館、日大芸術学部、東京工芸大学ほか

所属

社団法人日本写真家協会名誉会員、協同組合日本写真家ユニオン理事長。

著作権について

当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
これらのコンテンツについて、権利者の許可なく複製、転用などする事は法律で禁止されています。

写真展の情報・作家メッセージなどは、開催当時の内容を記載しております。予めご了承ください。