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木村 惠一「江戸東京・下町日和」

東京の下町で生まれ育ち、東京をこよなく愛する木村惠一氏は、江戸時代から残る伝統的な文物や技術や様式、東京の街並みや人々の撮影をライフワークにしてきた。
カメラを向けながら会話できる距離にまで詰め、相手との阿吽の呼吸でシャッターを切る木村氏の作品には、人への素直で真摯な態度が表れている。そして、人々の生き生きとした姿が、江戸時代から続く活気に満ちた東京の街とともに写し出されている。

会期 会場
2008年6月20日~2008年7月31日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

1970年代中頃より、折にふれ江戸から東京に伝えられた伝統の文物や職人達を撮影してきました。

文化文政期に完成された江戸の色彩や形はくらしの中に脈々と受け継がれてきましたが、近年ではそれらも殆ど伝えることができなくなってしまったようです。東京の下町に生まれ育った者の感情として日常のくらしの中でこれらのものを身近に目にすることができなくなってしまったことはとても残念です。

この写真展ではこれまでに出会った江戸伝来の<いろ>と<かたち>、職人達の仕事場、そして東京の下町の雰囲気などを記録したものの中から80点ほどを選び展示致します。

作家プロフィール

木村 惠一(きむら けいいち)

1935年
東京下谷竹町に生まれる。
1958年
日本大学芸術学部写真学科卒業。
1960年
フリーランスの写真家として独立。グラフジャーナリズムの分野で活動。
1968年
週刊現代「企業の最前線」にて講談社写真賞(現・出版文化賞)日本写真協会功労賞を受賞。

これまでに日本の伝統文化や、東京の町や人物を中心に作品を多数発表。1977(昭和52)年より現在まで『日本カメラ』誌テストレポート欄に45年間連載を続ける。
現在、(公社)日本写真協会常務理事、(公社)日本写真協会理事、日本大学芸術学部講師を経て、現在NHK学園講師、六の会同人。

著作権について

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