久保田 博二『「ダイトランスファープリント作品展」- キヤノンフォトコレクション作品 -』
世界を舞台に活躍する写真家集団「マグナム・フォト」のメンバーとして、多くの国を駆け巡り、取材を続けてきた久保田博二氏。
本展では、1978年から2003年に撮影した、中国、北朝鮮、ミャンマー、日本、アメリカの作品の中から、自身が厳選した48点を展示。職人技を要する「ダイトランスファープリント」という多色刷りによって、ドキュメントとしてのカラー写真が、「現代の浮世絵」と呼べる芸術作品にまで昇華している。
会期 |
会場 |
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2005年11月1日~2005年11月30日 | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
作家プロフィール
久保田 博二(くぼた ひろじ)
- 1939年
- 東京に生まれる。
- 1962年
- 早稲田大学政経学部卒業後、渡米。ニューヨーク、シカゴに6年間滞在。
- 1965年
- ニューヨークでフリーランスの写真家としてスタート。68年に帰国。
- 1969年
- 復帰前の沖縄を集中取材。
- 1971年
- 写真家集団「マグナム・フォト」に参加。
- 1975年
- サイゴン陥落取材を契機に、「アジア」と本格的に取り組み始める。
- 1978年
- 北朝鮮の取材を開始。
- 1979年
- 中国全省の取材を開始(1985年完了)。
- 1987年
- 米国全州の取材を開始(1992年完了)。
- 1993年
- 東アジア16カ国・地域の取材を開始(1997年完了)。
- 1998年
- アジアの食糧問題を取材開始(1999年完了)。
- 2000年
- 日本の取材を開始(2004年完了)。
受賞
第一回講談社出版文化賞(1970年)、日本写真協会年度賞(1982年)、毎日芸術賞(1983年)
主な個展
「On China」I.C.P.(ニューヨーク1985年)、「China中國万華」(日本、北米、中国、ヨーロッパで巡回展示1986-1990年)、「Korea: Above the 38th Parallel」I.C.P.(ニューヨーク1988年)、「From Sea To Shining Sea アメリカの肖像」(日本、アメリカ、中国、およびアジア各地で巡回展示1992-1997年)、「Out of the Eastアジアの息吹き」(中国、日本ほか、アジア各地で巡回展示1998-1999年)、「Can We Feed Ourselves? アジアと食料」(東京、フィレンツェ、ニューヨークで巡回展示1999-2001年)。
主な出版物
「大河の流れ」芸文社(1981年)、「桂林夢幻」岩波書店(1982年)、「黄山仙境」岩波書店(1985年)、「China」W. W. Norton(アメリカ、1985年)、「中國万華」TBSブリタニカ(1986年)、「China」William Collins(イギリス、1986年)、「中国風物」三聯書店、(香港、1987年)、「朝鮮名峰」岩波書店(1988年)、「朝鮮・38度線の北」教育社(1988年)、「北の山河」ハンギョレ新聞社(韓国、1988年)、「アメリカの肖像」集英社(1992年)、「一番遠い国、北朝鮮案内」宝島社(1994年)、「Out of the East」W. W. Norton(アメリカ、1998年)、「アジアと食料」家の光協会(1999年)、「Can We Feed Ourselves?」Magnum Photos(2000年)、「日本 JAPAN」W. W. Norton(2005年)
主なコレクション
I.C.P.(ニューヨーク)、ビクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)、ExxonMobil(ダラス)、東京国立近代美術館(東京)、東京都写真美術館(東京)、川崎市市民ミュージアム(川崎)、清里フォトアートミュージアム(山梨県)、日本大学(東京)、キヤノンフォトコレクション(東京)
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