作画機能 EOS R3
画作り
ピクチャースタイル
さまざまな画作りを手軽に実現するピクチャースタイル。静止画、動画ともに適用でき、イメージに合った仕上がりが後処理なしで得られます。各ピクチャースタイルはシャープネス(強さ/細かさ/しきい値)※1、コントラストなどのパラメーター※2を調整できるほか、オリジナルピクチャースタイルをダウンロードして追加することも可能です。
[搭載ピクチャースタイル]
オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定
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※1
シャープネスの[細かさ][しきい値]は動画撮影には反映されません。
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※2
調整可能な項目はピクチャースタイルによって異なります。
明瞭度
エッジ部のコントラストを調整※することで、画像の印象をコントロールする機能です。遠景をくっきりさせる、人物をソフトに表現するなど、繊細な画像仕上げが可能。画像全体を調整するピクチャースタイルの[コントラスト]と異なり、白とびや黒つぶれが気になるシーンでもメリハリ感を調整できます。
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※
設定内容はライブビュー映像には反映されません。
高精度オートホワイトバランス
オートホワイトバランスのアルゴリズムにディープラーニング技術を採用しました。草木や芝など、緑を多く含むシーンでまれにホワイトバランスが不安定になるケースを軽減。さまざまな被写体と条件で、高い精度を発揮します。
HDR
HDR PQ(HEIF)
CMOSセンサーが捉えた豊富な情報を活かし、肉眼で見たようにリアルな画像を生み出すHDR PQ※撮影。EOS R3では、新たに[オートライティングオプティマイザ]を設定可能としました。これにより、暗部の階調を自動的に補正。特に逆光時で暗く見えがちだった被写体を、自然な明るさに近づけます。また、[高輝度側・階調優先]の同時設定も実現(初期設定[する])。これらの機能を組み合せることで、暗部から明部までをいっそう階調豊かに、意図したダイナミックレンジ感で描き出すことが可能です。
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※
Perceptual Quantization。緻密な階調、広い色域で人間の視覚に沿った画作りを行うガンマカーブのことを指します。HDR PQ撮影は、ITU-R BT.2100が定義するPQ規格に準拠したHDR画像を記録します。
[10bit HEIF記録]
HDR PQで撮影した画像は、10bitのHEIF※形式で保存されます。HEIF画像は、HDR対応ディスプレイにHDMI出力することにより、本来の階調で再生・鑑賞できます。
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現像後の画像を格納するファイルコンテナ。JPEGのYCbCr 4:2:2 8bitに対して、YCbCr 4:2:2 10bitでHEVC圧縮されます。
[RAW→HEIF現像/HEIF→JPEG変換]
RAW/C-RAWで記録した画像を、カメラ内でHEIF画像に現像することが可能です。このときも[オートライティングオプティマイザ]※1を設定でき、被写体の明るさや暗部の階調を調整できます。また、HEIF→JPEG変換にも対応。HDR対応ディスプレイで表示したときと、印象が近いJPEG画像が得られます※2。
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※1
顔ライティング補正は設定できません。
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※2
シーンによっては、元画像と変換した画像を比べたときに、印象が異なることがあります。
HDRモード(HEIF/JPEG)
露出を変えつつ3枚の画像を連続撮影し、合成することで、明部や暗部の階調を豊かに表現できるHDRモード※。EOS R3は電子シャッターとHDR PQに対応することで、手軽さと表現力を大きく高めました。[HDR(PQ):する]に設定時は、HDR PQ画像を3枚撮影・合成。もともと広いダイナミックレンジをさらに広げ、最大約3000nitのHDR画像(HEIF)を生成することが可能です。[HDR(PQ):しない]時は、JPEGで撮影、合成、記録。画像処理に新しい方法を採用しており、これまでよりダイナミックレンジ感の広い画像が得られます。
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※
HDRモードでの撮影時は、シャッター方式が電子シャッター、[モノクロ]以外の[ピクチャースタイル]は[スタンダード]に自動設定されます([モノクロ]設定時は白黒でのHDR撮影となります)。拡張ISO感度は設定できません。シャッタースピードは最高1/8000秒になります。
HDRモード時のダイナミックレンジ(イメージ)
[最高約0.02秒の高速撮影]
新開発CMOSセンサーの高速信号読み出しと電子シャッターにより、わずか約0.02秒※で3画像の撮影を完了できます。被写体の動きによる影響が抑えられ、HDRモードを使えるシーンが拡大。また、手持ち撮影でも手軽にHDRモードを活用できます。
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※
シャッタースピード:1/1600秒、ISO800、±3段設定時。露出設定やブラケット段数によって異なります。
[HDRゴースト補正]
HDRゴーストは、3画像の撮影中に被写体が動き、合成時に像がずれることで発生します。撮影間隔が短いEOS R3は、HDRゴーストが大幅に減少。被写体によっては[HDRゴースト補正:しない]に設定することで、合成処理にかかる時間を短縮し、次々と撮影に挑むことができるようになります。一方、被写体の動きが気になるときは、[する]に設定。カメラが像ずれを検出し、HDRゴーストを抑制。[しない]の軽快さと[する]の安心感を任意で選び、積極的にHDRモードを使うことが可能です。
多重露出
多重露出モード
EOS R3は、すべてのレンズで多重露出撮影が可能です。また、オートライティングオプティマイザや高輝度側・階調優先、明瞭度、レンズ光学補正などが同時設定できるよう機能が向上しており、重ね合わせる素材としての画像にも高画質を追求できます。重ね合わせが可能な枚数は2~9枚。[機能・操作優先][連続撮影優先]の2モードを搭載しています。
[機能・操作優先]
撮影途中にメニューやAFモード、ドライブモードなど撮影機能の切り換えが可能です。画像を重ねるたびに結果を液晶モニターで確認できるほか、思い通りの結果になるまで撮影をやり直すこともできます。また、重ね合わせ用に撮影した全画像を保存できます。
[連続撮影優先]※
高速連続撮影した被写体を1枚の画像に重ね合わせます。スポーツや動物などの撮影に効果的です。
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※
撮影途中に「メニュー画面の表示」「撮影直後の画像確認」「画像再生」「撮影のやり直し」はできません。
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※
撮影画像は多重露出画像のみ保存されます。
多重露出制御
重ね合わせ方を4種類から選べます。さまざまな被写体やテーマに対応することが可能です。
[加算]
設定した露光量をそのまま加算。各画像の明るさが多重画像に反映できます。
[加算平均]
各画像の明るさを平均化して重ね合わせ。さらに、仕上がりが標準露出になるよう自動調整を行います。
[比較(明)]
画像を比較し、より明るい部分を優先して合成します。
[比較(暗)]
画像を比較し、より暗い部分を優先して合成します。
その他の機能
Fvモード(フレキシブルAE)
シャッタースピード、絞り、ISO感度のうち任意の項目を変更できる撮影モードです。サブ電子ダイヤルで項目を選択、メイン電子ダイヤルで数値を変更すると、他の項目が自動でシフトし標準露出を確保します。また、露出補正も可能です。撮影モードを切り換えることなく、[P][Tv][Av][M]モードに相当する露出の操作が行えます。
フォーカスブラケット撮影※
1回のレリーズで、カメラが自動的に無限遠側にピント位置を変えながら連続撮影。撮影後に[Digital Photo Professional]の深度合成機能を使うことで、手前から奥までくっきりした画像が生成できます。設定可能枚数は、2~999枚。ステップ幅は10段階から選べます。
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記録画質はRAW/HEIF/C-RAW/JPEGに対応しています。
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以下の機能とは同時に使用できません。「外部ストロボ制御」「オートライティングオプティマイザ」「HDRモード」「多重露出」「インターバルタイマー」「AEB設定」「WB-BKT設定」「長秒時露光のノイズ低減」「ピクチャースタイル:オート」「高輝度側・階調優先」「フリッカーレス撮影」「ダストデリートデータ取得」「タッチシャッター」「DPRAW撮影」「高感度撮影時のノイズ低減」「マルチショットノイズ低減機能」「デジタルレンズオプティマイザ:強め」「HDR PQ設定」「HDR PQ撮影」
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露出は合成時に平滑化[する/しない]から選べます。
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三脚、リモートスイッチ/ワイヤレスリモートコントローラーなどの使用をお勧めします。