西澤 丞 写真展「超現実世界 決して交わることのない、もうひとつの世界」
公開日:2024年10月22日
本展は、写真家 西澤丞氏による写真展です。写真展「超現実世界 決して交わることのない、もうひとつの世界」ではインフラ、科学、工業、エネルギーなど私たちの暮らしを支えている様々な「立入禁止」区域で撮影された作品を展示いたします。「写真を通じて日本の現場を応援したい」というコンセプトのもと、日本の工業技術、研究開発を西澤氏ならではの現場目線で撮影された作品からは非日常の世界が広がります。会場ではキャプションは敢えて付けず、展示作品をそのまま味わったり、あるいは西澤氏による解説文を片手に「もうひとつの世界」をお楽しみください。
作品は、すべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。
開催日程 | 会場 |
---|---|
2024年12月19日(木)~2025年2月4日(火) 10時~17時30分(日曜・祝日休館) 年末年始 2024年12月28日~2025年1月5日 |
キヤノンギャラリー S(品川) |
トークイベント
- 日時
- 2024年12月21日(土) 13時30分~14時30分
- 会場
- キヤノン ホール S(住所:東京都港区港2-16-6 キヤノン S タワー 1F)
- 定員
- 150名 (先着申込順、参加費無料)
- 申込
- 11月1日(金)10時より申込開始
作家メッセージ
写真を撮る時に、いつも感じていた。自分が見ている世界は、何かの表面でしかないんじゃないかという感覚。そして、ある時、気がついた。普段見ている世界とは決して交わらない、もうひとつの世界があることを。
私が見つけた被写体は、「立入禁止」と書かれた扉の向こう側にあった。インフラや科学、工業、エネルギーなど、暮らしを支え未来を作るための重要な仕事や産業だ。そして重要であるにも関わらず、求人をしても人が集まらない、関係者からの理解を得られないなどの問題を抱えていた。面白い被写体があり、解決すべき問題がある。このことに気がついた時から、私の写真家としての歩みがスタートした。それから約20年。社会との関わり方を模索しつつ、常に前例のない撮影をしたいと思って活動をしてきた。写真家としての存在意義が、その2点に集約されていると考えたからだ。いまだに達成できているとは言い難いが、これまでの試行錯誤を、ひとまず写真展という形でまとめてみることにした。なお、この写真展では、ネットで画像検索しても出て来ないような被写体が並ぶため、展示物とは別に解説文を用意した。写真だけをご覧いただくも良し。解説文と一緒にご覧いただくも良し。お好きな方法で、立入禁止の現場の数々を、お楽しみいただきたい。
作家プロフィール
西澤丞 (にしざわ じょう)
「見えない仕事を、可視化する。」というコンセプトを掲げ、科学や工業、インフラなど、一般の人が立ち入ることのできない場所での撮影を行っている。写真は、Aperture Gallery(ニューヨーク)、バルセロナ現代美術館、東京都現代美術館などで展示されるとともに、TIME誌をはじめとする多数の雑誌でも取り上げられている。著書は、「DEMIURGOS」「福島第一 廃炉の記録」「MEGA-SHIP」「鋼鉄地帯」など。愛知教育大学美術科卒。愛知県出身、群馬県在住。
著作権について
当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
これらのコンテンツについて、権利者の許可なく複製、転用などする事は法律で禁止されています。