蜷川 実花写真展「Eternity in a Moment」
公開日:2023年5月9日
最終更新日:2023年10月8日
本展は、写真家・映画監督 蜷川実花氏の写真展です。キヤノンギャラリーが2023年2月に開設50周年を迎えたことを記念して開催する「キヤノンギャラリー50周年企画展」のオープニングとして、キヤノンギャラリー S (品川)、キヤノンギャラリー銀座・大阪の3拠点で順次実施します。
拠点ごとに異なるテーマで開催し、品川では「花」をテーマとした作品、銀座では「生物」をテーマに金魚や花の作品、大阪では「いのちの息づかい」をテーマに都市やそこで暮らす人々の感情などを写し取った作品を展示します。いずれも日常の中に現れる一瞬の美しさを氏独自の視点で切り取っています。
品川では写真作品に加えて、スクリーン上に氏が撮影した色鮮やかな映像が映し出される映像作品も展示し、氏の作家活動の幅広さを体感できます。
展示作品は、すべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。
また映像作品は、キヤノンのプロジェクター「POWER PROJECTOR」を使用して投影します。
開催日程 | 会場 |
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2023年5月9日(火)~6月19日(月) 10時~17時30分
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キヤノンギャラリー S(品川) |
写真展紹介動画
蜷川実花氏による写真展を紹介する動画です。
ぜひご覧ください。
展示コンセプト
コロナ禍からの再生、混迷の中であっても道を紡ぐこと、2023年はそうした歩みが始まっている。蜷川も、そのような再生の文脈の中で、表現者としての新しい挑戦を行なっている。1人だけではなく、人々と心を重ねて世界を感じ、その先の光を探すこと。響き合う中で現れる感情は全てがポジティブなものばかりではない。悲哀や不安、そういった心の動きとも向き合う中で、世界の中に現れる一瞬の中に、永遠につながるような景色を映しとってきた。本展示は、日常の中に現れ、そして過ぎ去る一瞬にある美しさを、人々とともに発見し、再び歩き出す体験である。
蜷川が撮影する生花の多くは、自然の中にあるがままに咲いている花ではなく、誰かにむけて育てられた花である。花は本来は種子を運ぶために昆虫の目を引きつけるものだが、人間社会との共存の中で、人々の暮らしに多様な豊かさをもたらすパートナーという側面でも繁栄してきた。蜷川は、その時々に自身が感じる情感とともに、人々に寄りそって咲く花々の姿を写し取ってきた。鑑賞者は、作品と向き合う中で、蜷川が感じてきた様々な情感をともに体験することができる。
テキスト:宮田裕章(本展監修・映像作品プロデューサー/慶應義塾大学教授)
作家プロフィール
蜷川 実花(にながわ みか)
写真家、映画監督
写真を中心として、映画、映像、空間インスタレーションも多く手掛ける。
木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。2010年Rizzoli N.Y.から写真集を出版。
『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)はじめ長編映画を5作、Netflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』を監督。最新写真集に『花、瞬く光』。
主な個展
「蜷川実花展」台北現代美術館(MOCA Taipei)2016年
「蜷川実花展—虚構と現実の間に—」2018年-2021年(日本の美術館を巡回)
「MIKA NINAGAWA INTO FICTION / REALITY」北京時代美術館2022年
「蜷川実花 瞬く光の庭」東京都庭園美術館2022年
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