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沖縄写真タイフーン<北から南から>連動 七海 愛 写真展:somewhere, anywhere, nowhere…

公開日:2020年6月23日

最終更新日:2023年10月8日

本展は毎年沖縄で開催される写真プロジェクト「沖縄写真タイフーン<北から南から>」の連動写真展です。
七海愛氏が、2009年から2020年までに沖縄を中心に、各地で撮影された写真の中から、3枚から10枚程度重ね合わせ、画像処理を施した写真作品を約40点展示します。
数枚の写真を無作為に選んで一枚の写真が作られますが、一つに溶け合うことで出来上がるのはいつ・どこで撮られたかわからない一枚となります。
特別な意味もなく写され、一枚では成立しなかった写真や、数年間日の目を見なかった写真も、その後の作業を経て一枚の写真作品として生みだされます。
作品はすべてキヤノンの「PIXUS PRO-1」でプリントし、展示します。

開催日程 会場
2020年6月23日(火)~7月20日(月)
※ 来場される際はご来場のお客さまへのお願いをご確認ください。
10時~17時30分 (最終日16時30分まで)
当面の間、10時30分~17時と時間短縮させていただきます。
※ 日曜・祝日休館
キヤノンオープンギャラリー1(品川)
スクロールできます

作家メッセージ

どこかにいながら、何でもない写真を撮るところから始まる。
取り立てて意味もない、記録でもなく、それは生活の一部。
場所を変えても撮る対象はそれほど変わらなかった。
例えば沖縄。例えば北海道。鳥取に静岡、そしてドイツ。
公園に植わっている木、集まる鳩、散歩している犬と子供たち。
部屋の中のコップや洗濯物、時折差す木漏れ日に水面のきらめき、夕焼け。
日々の端々で撮られた断片を見返しても、相変わらず特別な意味は無い。
その写真の幾つかを、重ね合わせて混ぜ合わせる。
ハレーションを起こし、色調が反転し、退色する。
違う場所、違う時間、それらが溶け合うと 新しいイメージが生まれる。
新たに画面上で偶然出来上がったものだ。
どこでいつ撮られたかわからないイメージは写真特有の記録性を失ってゆく。
新しい世界、そのイメージは時空を軽やかに飛び越える。

作家プロフィール

七海 愛(ななみ ちか)

沖縄県八重山郡生まれ
2009年
写真を撮り始める。
2010年
東松照明デジタルフォトワークショップ2期受講。
2018年
連続個展SuicideNoteを企画。連続個展カタログ『遺書』を制作。
約半年間ドイツに滞在。
2019年
写真集「yellow」を刊行。

個展

2019年
yellow/言事堂(沖縄)/bookobscura(東京)
2018年
Yomi/Das Japanische Haus Leipzig(ドイツ)
愛しのみちる/スタジオ新世界(沖縄)
Lieblings/rat & sheep(沖縄)
Farewell!!/PIN & UP Gallery(沖縄)

著作権について

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