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沖縄写真タイフーン<北から南から>連動 喜屋武 綾菜写真展「裸足でなぞる」

公開日:2022年7月13日

最終更新日:2023年10月8日

本展は、毎年沖縄で開催される写真プロジェクト「沖縄写真タイフーン<北から南から>」の連動写真展です。
沖縄を拠点に撮影を続ける喜屋武綾菜氏が、被写体に自身の肌を押し付けるような感覚を大切にして撮影した作品約40点を展示します。
沖縄の海に漂着した大量の軽石が作り出した非日常的な光景、海岸の消波ブロックの表面についたサンゴや貝殻の質感、植物や動物の形容など、不快ではない気持ち悪さと心地よさが混在するものたちを通して、多面的かつ複雑な美しさを持つ沖縄の今を表現します。
作品はすべてキヤノンのインクジェットプリンター「PIXUS PRO-10S」でプリントし、展示します。

開催日程 会場
2022年7月13日(水)~8月23日(火)
※ 来場される際はご来場のお客さまへのお願いをご確認ください。
10時~17時30分
  • 日曜・祝日休館
キヤノンオープンギャラリー1(品川)
スクロールできます

作家メッセージ

あてもなく歩く。もしくは目的地があってもなかなかたどり着かない。
ふと、吸い寄せられるように飛んで行くこともある。
もう一度見たくて何度となく通うこともある。
だいたいそこは、ざらっとしていて思わず触れたくなるような、そんな場所が多い気がする。

その日は、海岸へ向かった。以前訪れた時にはなかったテトラポットが向こう岸まで積まれてあった。
その表面には、海から引き上げられてすぐだと示すように多くの珊瑚や貝殻がくっついていた。
それらは風化してもなお、それぞれの個性を持っていてテトラポットの皮膚のようであった。

その日は思い立ったように北部へ向かった。
ニュース越しの「軽石」を実際に見て触りたいと思った。やはり想像だけでは窮屈で、目の前にある方が心地よい。
「海が固まっているようだ」
その被害とは裏腹に「美しい」と思った。よく見ると砂漠のように見える海面がユラユラと動いていて少し酔う。
海へ入ろうか考えていると、青い人が躊躇なく海へ入っていった。とても不思議な光景だった。頭では海だと理解しているが、
砂漠にゆっくり飲まれていくようで少し混乱した。私は何度もその場所へ通った。

何に惹かれているのか、どんな時に撮りたくなるのか。目の前のものを身体を通して確かめたい欲望がありながらも、
カメラを持っている自分が矛盾している感覚にもなる。

作家プロフィール

喜屋武 綾菜(きゃん あやな)

1992年
沖縄生まれ在住。
2014年頃から写真を撮り始める。
2019年
PIN-UP 2nd Anniversary Exhibition 「NEW TOWN」
2019年
写真売ります展 FOTO Space Reago
2020年
PIN-UP 3rd Anniversary Exhibition 「NEW TOWN」
2020年
写真売ります展 INTERFACE-Shomei Tomatsu Lab.
2020年
“Re:Connect” PIN-UP ×あおみどりの木
PHOTO EXHIBITION BY Brazil 3 & AYANA KYAN
2021年
PIN-UP×BEEAR グループ展 イーアス沖縄豊崎 アートギャラリー
2022年
写真売ります展 平敷兼七ギャラリー

著作権について

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