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Rec Go! My story of "V1"|大川 優介

Rec Go! My story of “V1” 広角域でも標準域でも、画力のある美しい映像を 動画クリエイター・大川優介

「これひとつ。それでいい。」一台で完結する「PowerShot V1」の身軽さは、撮ることの本質と撮影の可能性をどこまでも広げてくれる。そして、洗練された性能とデザインは、映像クリエイターにどのような感性をもたらすのだろうか。日本のシネマティックVlogカルチャーを牽引し続ける大川さんに、PowerShot V1を使ってもらった。

「PowerShot V1」について詳しくはこちら

大川優介

Yusuke Okawa 大川 優介 @yusukeokawa
Founder and Co-CEO of kyu (TranSe Inc.) / Video Creator

1997年生まれ
駒澤大学経済学部中退

2016年 動画を始める
2018年 TranSe Inc.創業
2022年 kyu 設立

趣味は読書/旅行/記録
神奈川県生まれ、現在は京都で暮らしています。

良い人生とは、良い思い出の積み重ねだと信じています。
その瞬間を大切にするため、私は記録を続けています。

日常を切り取る、
シネマティックVlogの魅力

  • 思い出を共有する・
    美しく残すことがカメラの本質

    大川さんにとって、シネマティックVlogの魅力はどんなところですか?

    「思い出を誰かと共有できる」そして「思い出を美しく残すことができる」ことですね。美しさというのは、単純な解像度だけではなく、そのとき感じた気持ちを映像に込めるというか、色味とか構図とかボケ感とか、様々な要素が組み合わさった表現だと思っています。その意味では、映像として記録するだけではなく、何度も見返すことで深まっていく“思い出”というものを、見た人の心を動かすシネマティックな映像として残せるということ自体もシネマティックVlogの魅力だと思います。

  • 心が動いたタイミングが
    撮影のタイミング

    大川さんのクリエイターとしての活動スタイルもユニークだと思います。個人的にプライベートの映像を撮るときと、YouTubeなどのSNSに投稿して多くの人に見てもらう映像を撮るときでは、カメラや撮影機材をどのように使い分けていますか?

    完全にプライベートでの撮影は、自分で開発した「kyu」というカメラを使っています。もちろん、お仕事として目的をもって撮るときと、普段の生活の中でふと心が動かされて撮るときとの違いはあります。後者の場合は、ふとした瞬間に、撮りたいと思うので、すぐに撮れることも大事です。

  • コンパクトさと高画質、画力を両立できるPowerShot V1

    その意味では、今回使ってみていただいたPowerShot V1はいかがでしたか?

    お世辞抜きで良いカメラだと思いました。コンパクトさと高画質って、どうしてもトレードオフが発生すると思います。PowerShot V1は、レンズ一体型ならではのコンパクトさと同時に、高画質というか良い映像が撮れる「画力(えぢから)」を両立していて、カメラ1台でカバーできるボリュームゾーンが圧倒的に広がるなと。

    カメラ産業って、結婚式や出産など、撮る人にとっての人生のハイライトを残そうという力学によって発展してきたと思っています。その意味では、コンパクトデジタルカメラは、誰が撮っても失敗しない、特別なスキルがなくても綺麗に撮れるといったコンセプトの製品ジャンルだと思います。

    PowerShot V1は、AFも優秀だから子どもやペットなどの撮影にも向いていると思うし、1.0型センサーと比べて約2倍も広い1.4型センサーによって美しい映像が撮れる。その意味では表現にこだわりたいクリエイターが使ってみると、そのすごさを一番実感できると思いました。

  • 心が動かされるタイミングが
    撮影のタイミング

    Vlogとひとくちに言っても、その人のライフスタイルや目的によって内容は様々です。PowerShot V1でVlogを撮るとしたら、どんな使い方が良いと思いますか?

    コンパクトデジタルカメラという製品特性を活かすという意味でも、いつでもどこでも持ち歩いて、「なんか良いな」と思ったらドンドン撮る。スナップフォトの感覚で気軽に撮るのが良いと思います。すごくしっくりくるというか、PowerShot V1は即興で撮ってもすごく良い画が撮れるんですよね。

確かな画力を
ダイレクトに実感

  • 自分にしか表現できない
    自分だけのライフスタイルを
    映像で表現

    今回、PowerShot V1で撮られた作品について教えてください。

    Canonさんからは「シネマティックVlogを」というオーダーをいただきました。僕がPowerShot V1を使ってみて最初に感じたのは「しっくりくる」だったので、あえて画を作り込まないというか、映像をしっかりとディレクションするスタイルではなく、僕のライフスタイルだから撮れる画、僕にしか表現できないことにこだわりました。と言っても基本的には、普段発信しているものと大きくは変わりません。一人でお出かけ、モデルさんとお出かけ、あとは今暮らしている京都の生活を題材に、心が動いた瞬間を記録していった感じです。

  • EOSにも迫る
    撮って出しの表現力

    実際に撮れた映像の印象を教えてください。

    ただ、撮って出しの段階で、レンズ交換式カメラのEOSに広角レンズをつけて撮ったときの撮って出し映像に迫る表現力があると思いました。かなりの驚きです。もちろん天気とか、シチュエーションなどが有利に働いた面もあるとは思いますが、僕が撮りたいものとの相性の良さを感じました。とにかく撮れ高がめちゃくちゃ良くて、ワクワクしました。

  • どこでも持ち運べる・
    手持ちの撮影スタイルの幅

    とても自然体で撮られた印象ですが、具体的な撮影方法を教えてください。

    お借りできた1ヶ月の間、どこに行くときもPowerShot V1を持ち歩きました。上着のポケットに入るコンパクトサイズも好都合でした。PowerShot V1特有の広角のレベル感が気に入りました。画力のあるカメラは、高価になるほど他にもたくさんあると思います。僕がPowerShot V1に感じた画力は単純な解像度ではなく、気軽に撮影を楽しめるカメラであると同時に、色やボケ感にもこだわれるといった総合力です。

    レンズ一体型で約17-52mm(※35mm判換算、動画撮影時)という幅の広さ。特にワイドの画角で自撮りしたときの、被写体と背景のどちらもしっかりと撮れている映像が新鮮でした。これほど広角で、しかも手ブレ補正もアリで撮れるカメラは今までなかったんじゃないかな。

    最終的な作品には含まれないかもしれませんが、京都で珍しく雪が降った日がありました。そのときにモデルさんと一緒に出かけて、モデルさんが歩く後ろ姿を広角で撮ってみたところ、雪景色がとても綺麗に撮れました。手持ちで歩きながら撮ったのですが、ほどよい揺れ感というか。PowerShot V1を使えば、手持ちの撮影スタイルの幅が広がりそうです。

    ズームで撮れる画も新鮮でした。これまでのコンパクトデジタルカメラでは遠すぎて撮れない、撮れるけど画的にイマイチなシチュエーションでも、PowerShot V1ならズームすれば撮れるというか。

  • 表現の幅を広げる「Canon Log 3」とカラーグレーディング

    PowerShot V1は、Canon Log 3形式で撮れることも特長です。

    コンパクトデジタルカメラでLog撮影ができるのは、とても良いですね。特にクリエイターなど、画にこだわりたい人には。Canonさんのカメラは、色の作り方がとても自然というか、撮影したシーンを忠実に収めてくれることが魅力だと思っています。

    「Canon Log 3」も、階調表現が自然でハイライトとシャドウのどちらもディテールの情報までしっかり保持してくれます。その意味でも、EOSの撮って出しの画にかなり近い見え方だったことが嬉しかったです。そうしたところにもPowerShot V1の画力を感じました。

    ほかにも、冷却ファンが内蔵されているから長時間の動画撮影にも対応できるみたいですね。今回は冬の撮影でしたが、夏になったらぜひそこら辺も試したいです。バッテリーの持ちも気になりませんでした。

広角でも望遠でも、
動画でも静止画でも、
美しい画が撮れた

  • 被写体を粘り強く追い続けてくれる
    AFと優秀な手ブレ補正

    PowerShot V1の性能で特に良かったところを教えてください。

    画力を一番実感できたのは、手ブレ補正性能ですね。撮りたいと思っている被写体にしっかりとフォーカスが合う印象です。もちろんズームできることによって、自分が動かなくても撮れる画の範囲が広がるといった良さもありましたが、特筆すべきは手ブレ補正だなと。

    実は、一番最初の撮影にはジンバルも持って行きました。だけど、最後までジンバルを使わずに手持ちでいけちゃった。そこで今回の作例では、ジンバルをいっさい使わずに撮ることを決めました。その方がPowerShot V1だから撮れる画を追求できると思ったので。ぜひそちらもチェックしてみてください。

    AF性能もしっくりくるというか、僕の撮り方にマッチしました。被写体を粘り強く追い続けてくれるといった良さもありますが、それ以外にもピントを手前から奥に変えるといった撮り方をしたときに、フォーカスが自然に合うところが気に入りました。

  • インフルエンサーにとっても有益な「レビュー用動画モード」

    動画の撮影モードについてはいかがでしたか?

    積極的に使ったわけではありませんが、「レビュー用動画モード」は面白いと思いました。何か物をカメラに近づけるとピントが合うみたいなモードだと思いますが、ご飯を食べてる時に、料理にカメラを向けると広角でも料理にピントが合ってくれるのが新鮮でした。

    切り替えという意味では、動画と写真の切り替えもスムーズでした。僕は“動画脳”なので基本的には動画を撮ることに集中しているのですが、すごく良い画だと思ったときに写真でも撮っておくことがあります。

    今回は鹿を撮っているときに、鹿への光の当たり方がものすごく神秘的だった瞬間があって、すぐ静止画モードに切り替えて写真でも撮りました。動画を撮る感覚のまま、写真も撮れるのが便利でした。

  • 瞬時に撮り方を変えることができるズーム性能

    PowerShot V1の特徴を活かした、このカメラならではの撮り方はされましたか?

    広角だけでなくズームなど、色々な画角で作例を撮りました。標準〜広角で撮るのが基本ですが、作品にしたとき広角の画ばかり続くと飽きてしまうので、同じシーンでも色んな構図が楽しめると思います。

    ズーム性能が優れているから、ちょっと遠くにある小さな被写体、例えば離れたところの岩肌に生えている苔を撮りたいときにズームすると、マクロめの構図で撮るといった活躍もしてくれました。広角から標準まで、動画と静止画など、思いつくままに瞬時に撮り方を変えられるのはレンズ一体型ならではですね。

  • 機動力を高める内蔵NDフィルター

    内蔵NDフィルターを使った撮影はされましたか?

    もちろん使いましたよ。僕の場合、内蔵NDはオートでは使いません。このシーンではシャッタースピードを下げて、こういうボケ感で撮りたいといった時にNDをONにする感じです。

    僕は屋外での撮影が中心で、明るいシーンでは基本的にNDを使っています。あとは動感・シャッタースピードをコントロールする時ですね。

    PowerShot V1はNDフィルターが内蔵されており、NDのON/OFFもスムーズに切り替えられるから、効率良く、機動力を上げて撮影することができました。画づくりの幅が広がるので、ぜひ試してみてください。

  • シネマティックVlogで活用できる
    スローモーションで表現する

    • PowerShot V1は、4K60Pで撮れることも特徴です。

      滑らかなスローモーションで感心しました。PowerShot V1ならではの撮り方としては、超広角ズームレンズを活かして、少し遠くにある被写体を4K60Pで撮って、編集作業でフレーミングを調整するといった使い方もしました。4K60Pで撮るとクロップされてしまうことを逆に利用した感じです。

    • FHD120Pのスローモーション撮影についていかがでしたか?

      いくつかのシーンで利用しました。30Pの4倍というスーパースローの演出ができるので、色んな楽しみ方ができると思います。僕は画質にこだわりたいので4Kで撮るのが基本ですが、たまに使うのもアリですね。

撮影の自由さと、
映像の美しさを両立。
新たなスタイルの
可能性を秘めたカメラ

  • ポケットに入る機動力と
    様々な撮影シーンにあうグリップ力

    PowerShot V1のデザイン面で印象的だったところを教えてください。

    今回は、あえてカメラバッグは使わずに、ダウンジャケットなどのポケットに入れて持ち歩きました。その方が、PowerShot V1のコンパクトさや、機動力を実感できると思ったからです。

    その意味では、どんなシーンにもフィットするデザインだと思いました。その場に自然と馴染んでいたし、ポケットに入れているときも不自然さを感じませんでした。斜めがけして移動するときも特に負担を感じませんでしたね。

    筐体デザイン的には、自撮りするときにグリップの良さを実感しました。親指に当たる部分がしっかりと確保されていて、安心感がありました。

    良い意味で昔からあるカメラのデザインがベースになっているので、初めてカメラを持つ人にも手馴染みが良いんじゃないかな。

  • 高機能だから初心者には長期間、
    成長しながら楽しめるカメラ

    その意味では、最初に使うカメラとしてもオススメでしょうか?

    すごく良いと思いますよ。何を撮りたい、どんな風に撮りたいといった思いを、細かい設定やカメラの専門的な知識を後回しにして、シンプルな操作で実現できるはず。カメラ初心者の人でも楽しみながら上達できると思います。

    その一方では、Canon Log 3で撮ることもできるので、その気さえあれば本格的なカラーグレーディングにもチャレンジできます。Canon Log 3は、ダイナミックレンジの広さにも定評があって、初心者でも扱いやすい仕様なのでそうした意味でもオススメです。未経験の人であればあるほど、成長しながら楽しめるはずです。

  • シネマティックな画を、
    思いつくままに撮れるカメラが
    撮影スタイルを作る

    改めてPowerShot V1を使ってみた感想をお聞かせください。

    1.4型というマイクロフォーサーズ同等の大きめのセンサー。その1.4型センサーに最適化された一体型のレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラということが、僕にとって「しっくりきた」のだと思います。僕が撮りたいシネマティックな画を、思いつくままに撮れるので、使い方次第では、僕の撮影スタイルを変えてくれるかもしれないなとも思いました。

    手ブレ補正が特に優秀だと感じましたが、もしかしたら広角で撮れることで悪い意味での手ブレ感をあまり感じなかったのかもしれません。旅行など、どこかに出かけたときに撮る分には不便さは感じませんでした。PowerShot V1の画力なら、僕が普段YouTubeに投稿しているレビュー動画のインサートの撮影にも使えると思いました。

    コンパクトで機動力があるカメラと言えばアクションカメラですが、PowerShot V1はそうしたカメラよりも明らかに画力があります。映像の美しさにもこだわりたい人にはぜひ一度試してみることをオススメします。

  • プロのビデオグラファーの人も
    納得できる
    コンパクトで確かな
    画力のある超広角

    PowerShot V1だから撮れる画についても改めてお聞かせください。

    プロのビデオグラファーの人たちにとっても、コンパクトで確かな画力のあるカメラだと実感してもらえると思います。超広角って、シンプルに情報量が多い画が撮れるはず。僕たちの目で見た印象に近いんじゃないかな。大げさに聞こえるかもしれませんが、人間の目で見た以上に繊細に、豊かな色の映像で残しておく。そうすると見返したときに、そのときの思いも鮮明に蘇るかもしれない。そういった可能性が超広角の画には込められると思います。

    そして、ひとつの作品としては、中望遠レンズで撮ったような寄りの画もあると深みが出ますよね。動画の構成の話になってしまいますが、自分の目線(広角めの画)だけでも成立できると思いますが、見る人を感動させるドラマティックな映像がシネマティックVlogの魅力だと思うので、広角域でも標準域でも美しい映像が撮れるのがPowerShot V1の魅力だと思いました。

「PowerShot V1」について詳しくはこちら
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My story of "V1"|大川優介
https://personal.canon.jp/ja-JP/articles/interview/my-story-v/001
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https://personal.canon.jp/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/articles/interview/my-story-v/001/image/pickup.jpg?la=ja-JP&hash=AAD1B6FAC92CBAD8C88D71AA56C50CEF
2025-02-20