脱マンネリ動画!BロールTIPS
公開日:2026年3月23日
日常を動画に残すことで、それはかけがえのない思い出に変わります。
とはいえなんとなく撮影してしまうと同じような動画ばかりになってしまい、作る側も見る側もマンネリになってしまいがちです。
動画作りを楽しむためのBロール撮影テクニックを、ビデオグラファーとして作品制作を行うKAKERUさんと、築約50年のレトロ団地でのシンプルな暮らしを発信するYU-TAさんが実際に撮影された作例とともに紹介。
動画のためのミラーレスカメラ「EOS R50 V」とポケットサイズVlogカメラ「PowerShot V10」を中心に、動画をこれから始めたい方、マンネリから脱却してクオリティを高めたい方に今日から真似できるヒントを本記事ではお届けします。
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CP+2026で開催されたセミナーの内容をもとに構成した記事です。
動画の“マンネリ”とは?
動画における「マンネリ」とは何かを考えた時に、2つの軸があると思っています。それは作り手側としてのマンネリと見る側としてのマンネリです。一見この2つの意味は違うように見えますが、根本的な原因は共通していると思っています。
それは「新しい発見がなくなって、飽きている」状態にあるということです。
この飽きを生み出してしまう原因には例えば以下の4つが考えられます。
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「何が撮りたいか何を撮ればいいか」がわからない
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「撮影&編集時にどんなことを考えればいいか」がわからない
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「編集が難しく大変」というイメージがある
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「機材の選択肢」がわからない
この飽きを脱却する一つの方法が「Bロール」です。
動画が変わる「Bロール」の魔法
Bロールとはインタビューや演技など物語の主軸となるメイン映像を指すAロールに対して、風景、手元、商品のアップなどのAロールを補足・補完し映像に深みを与える挿入映像のことを指します。

Aロール、Bロールにはそれぞれ役割があります。
例えば生姜焼き定食を想像してみてください。
生姜焼きそのものがAロール。それだけでも十分美味しいですが、バランスを考えると物足りないですよね。
ご飯、お味噌汁、お漬物、小鉢、それらが揃って初めてバランスの良い美味しい定食になります。
その主役ではないけれど、定食としてのクオリティーを支えてくれる役割をになっているものたちがBロールです。
なぜBロールが「飽き」を脱却する方法になるかというと
一つは、視点を変えることで常に新鮮な景色が目につき、撮影自体に飽きがこなくなるから。
そしてもう一つは単調なAロールの連続の中に意味のあるディテールを挟むことで、思い出の輪郭がはっきりし、映像にリズム(抑揚)が生まれるからです。
では次に実際にどのようなことを意識してBロールを撮影すればいいのかを解説します。
脱マンネリ!撮影TIPS
Bロールを織り交ぜた作例
この動画ではモデルさんと散歩のような形で撮影を行いました。
Bロールを取り入れていくうえで大切なのが「撮る」より「集める」という意識です。
感覚的に素材をストックする気持ちで例えば、揺れる光や人の流れなど空間を構成するもの(他にも天気/会う人/周囲の建物/植物…)を集められるようにまず周囲を良く見渡すことが大切です。
この際動画の構成をはじめから考える必要はなく、気になった瞬間を短尺の動画でサクッと収集すれば大丈夫です。素材さえ集まればあとは並べ替えるだけで動画になるので、素材を多く集めれば結果として編集が圧倒的に楽になるんです。
意識的なことは上記として、今回の動画でのポイントはそれぞれ以下のようなものが挙げられます。
<YU-TA>
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広角×定点でその空間丸ごと記録する
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ポケットに入れて撮りたい瞬間にサッと取り出して撮る
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主観視点のカットで体験をそのまま残す没入感
広角×定点の例
PowerShot V10

<KAKERU>
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望遠ズームで「寄りの質感」を残す
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前ボケの意識ととスローモーションでの撮影でドラマチックに演出
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望遠ズームの効果で背景を整理し、主役を引き立てる
望遠ズームの効果の例
EOS R50 V・RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

撮影〜動画になるまでのフロー
素材を集めた後どう動画にしていくか、ということで編集が難しそうということがまた一つのハードルになっているかと思います。
そこで、ハードルを下げることを優先して、スマートフォンアプリでの編集をおすすめします。
キヤノンで提供しているスマートフォンアプリ「Camera Connect」を使えば、対応しているカメラで撮影した画像をスマートフォン/タブレットに取り込むことができます。
取り込みから編集~完成までを撮影した帰り道の例えば30分で終わらせるという手軽さが動画づくりを続けるために大事だと考えています。

あなたに合うカメラはどっち?
今回の動画はEOS R50 VとPowerShot V10を使って撮影しました。
どちらもその手軽さからは想像がつかないほど、表現の幅や可能性を秘めた奥深い優秀なカメラたちです。その上でそれぞれ得意なことが違うので、自分のスタイルや好みにフィットするのはどちらなのかを考えて頂くのが良いと思います。
EOS R50 Vのお気に入りポイント

- レンズ交換式なのでいろいろな画角での撮影が可能。
- スロー&ファストモーション機能で、動画内で抑揚のあるシーンを残せる。
- 動画電子IS+レンズの手ブレ補正機能が使用可能。
- 縦位置撮影用三脚ねじ穴が便利。
PowerShot V10のお気に入りポイント

- バッテリー、カードを含めても約211gで持ち運びしやすい。
- 35mm判換算で約19mm相当なのでダイナミックな映像が撮れる。
- 動画電子ISの手ブレ補正に対応
動画撮影に挑戦してみたい、撮ってはみたもののワンパターンになってしまうなと感じられていた方々もぜひ、Bロールを撮影して日常を映画のように記録してみてはいかがでしょうか。
PROFILE
KAKERU
1998年生まれ。
大学通学中にフィルムカメラと一眼レフに触れたことをきっかけにカメラを始める。
卒業後は制作会社を経てビデオグラファー/フォトグラファーとして活動。SNSにおけるブランドムービーやMVなど幅広く映像制作に取り組んでいる。
また、ウェディングフィルムブランド【ELiSE】を新たに立ち上げて前撮り/オープニングムービーなども制作。
世界観を重視しながら、感性と技術の両面から伝わる映像を追求している。