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沖縄写真タイフーン<北から南から>連動  上地 萌 写真展「猫もしゃくしも」

公開日:2025年7月28日

本展は、毎年沖縄で開催される写真プロジェクト「沖縄写真タイフーン<北から南から>」の連動写真展で、沖縄県在住の写真家・上地萌氏による写真展です。
氏が家族との暮らしの中で感じ、惹かれる「違和感」にカメラを向け、撮影した作品45点を展示します。
作品はすべてキヤノンのプリンター「imagePROGRAF PRO-G1」を使用して氏が自らプリントし、展示します。

開催日程 会場
2025年9月9日(火)~10月16日(木)
10時~17時30分(日曜・祝日休館)
キヤノンオープンギャラリー1

作家メッセージ

家族という最も身近な存在。
それはあたたかく、時に煩わしく、優しさが少し痒くなる。
愛情のつながりの裏側には言葉にしづらい違和感や重たさが潜んでいるように思う。
日々見慣れた景色でもレンズ越しに見ると何故か奇妙で美しい。

生活の中にある何気ない場面を切り取る中で、私はそこにある微かな違和感、ざらつきに惹かれるようになった。
交わされる視線、歯についた口紅、誰も知らない遺影、タッパーの裏側。
愛情とともに見過ごされがちな日々の違和感、少しの窮屈さ。
ただ一緒にいるだけで何かが絡まるような、言葉にしづらい感覚。

この家族シリーズでは、自分の家族と暮らしの中で惹かれたほんのわずかな違和感やズレを写した。
それは愛情と矛盾するものでなく、むしろそこに人間らしさがあるように思う。
いつも見ているこの日常も、誰かにとっては異物なのかもしれない。
猫もしゃくしも詰まった生活の隙間に今日もカメラを向ける。

作家プロフィール

上地 萌(うえち もえ)

2000年 沖縄県生まれ
2016年 真和志高校在学中にインターメディア部で写真に触れる。
2017年頃から写真の自主ギャラリーFoto space Reagoに遊びに行き始め、様々な写真家達と出会う。
通っていくうちに写真の面白さに気づき今に至る。

グループ展

2017 「≒1M展」Foto space Reago
2018 「多重露光展〜吉増剛造2000年と沖縄の作家50人〜」Foto space Reago
2019 「第2回 ≒1M展」Foto space Reago
「写真売ります展」Foto space Reago
2020 「写真売ります展」INTERFACE-Shomei Tomatsu Lab.-
2023 「儚い展」Foto space Reago
2024 「第3回 ≒1M展」Foto space Reago
2025 「沖縄まなざしの風景-追憶と現在展-」那覇文化芸術劇場なはーと(予定)

著作権について

当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
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