東京写真月間 2023 松下 幸司写真展:水の星
公開日:2023年6月1日
最終更新日:2023年10月8日
東京写真月間2023国内企画展は「SDGs『環境』」をテーマに開催します。
本展は、写真家の松下幸司氏による写真展です。東京写真月間実行委員会が主催する「東京写真月間 2023」の国内企画展「SDGs『環境』」の一環として開催します。
子どもたちが遊ぶシャボン玉を見てその儚さに魅了され撮影をしていた氏は、シャボン玉が水の星(地球)のように見えたと言います。シャボン玉は、空気中のチリやホコリとの衝突、水分の蒸発や重力により壊れますが、氏はそれらを大気汚染や地球温暖化などの地球環境に重ね合わせています。
本展では、氏が美しさや神秘、強さ、そして儚さを感じさせるシャボン玉を使用して銀河系の星を表現し、環境保全を語り掛ける作品を20点展示します。展示作品は、すべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。
開催日程 | 会場 |
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2023年6月1日(木)~7月4日(火) 10時~17時30分
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キヤノンオープンギャラリー1(品川) |
作家メッセージ
私がシャボン玉に魅せられたのは、ある日、近くの子どもたちがむじゃきにシャボン玉で遊んでいるのをみて綺麗だなと思って見ているうち、壊れて消えてしまったとき、儚さを感じてしまい儚さを表現するにはどうすればいいのだろう?と自問自答しているうち、儚いからこそ美しいんだと、たどり着き撮影をはじめました。すると、そこには水の星(地球)のように見えてきたシャボン玉がありました。観れば見るほど引き寄せられ、銀河系の星と見間違うほどでした。シャボン玉は、生活のあらゆる場面で見ることができます。炊事・洗濯・お風呂など、一瞬のことで気にも留めないかもしれませんが、よく観てみると、空気の流れにより凄く早く回転して二度と現れない「唯一無二」の表情を見せてくれています。そうした美しさ・神秘・強さ・儚さを見せてくれるシャボン玉なのに、壊れてしまう原因が、3つあると言われています。私はその原因を今の地球環境に重ね合わせています。
1)ホコリやチリなどがシャボン玉の膜にぶつかって壊れる(大気汚染・隕石落下)
2)水分が蒸発して壊れる(地球温暖化)
3)重力によってシャボンの上部が薄くなって壊れる。
こうして膜の一部に穴が開いて壊れて水滴になってしまう
(地球温暖化によりオゾン層の破壊が進むにつれて起こる現象)
今の地球環境で、地球温暖化・オゾン層破壊は非常に、大きな問題です。オゾン層が薄くなることによって紫外線の量が増えてしまい、生命に異常をきたしてしまう可能性が高いともいわれています。今回この作品(本展のキービジュアル)は地球誕生前からを表現しました。シャボン玉のように壊れてしまわないように私たち一人ひとりが気候変動を止めるため個人レベルの取り組みが必要だと考えています。日常にある細かな部分に眼を向けるだけでも環境問題解決に貢献できるのではないでしょうか。そして、今回の作品が少しでも「触発」につながれば、嬉しく思います。命を楽しみ、過程を楽しみ、これからも私はシャボン玉の美しさ・神秘・強さ・儚さを撮り続けます。
作家プロフィール
松下 幸司(まつした こうじ)
略歴
- 1961年
-
香川県高松市生まれ
大阪芸術大学短期大学部デザイン美術科グラフィック専攻卒業後、東京・麻布スタジオにて基礎を学ぶ。写真家を目指し帰省後1999年TEXNEを設立。
- 2001年
- 定期的に『虹の宇宙』個展を開催。
- 2002年
- 公益社団法人より日本広告写真家協会(APA)正会員。
- 2022年
- 公益社団法人より日本写真協会(PSJ)正会員。
写真展
- 2001年
-
愛媛県 アッシュ・ギャルリー 個展
愛媛県 ギャラリーリブアート 個展
- 2015年
-
イタリア・ミラノ(日本の祭典inミラノ)出展
香川県(小豆島)イサムノグチ コラボ展
- 2016年
- イタリア・ローマ(日本の祭典inローマ)出展
- 2018年
-
チェコ・プラハ(日本の祭典inプラハ)出展
東京Bunkamura gallery 個展
- 2021年
- 香川県 歯ART美術館 個展
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