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奥田 達哉 写真展「猿、鹿、屋久島。」

公開日:2025年1月29日

アジア各国で多種類の霊長類撮影に取り組む中で、彼らの表情の豊かさや家族関係の濃密さに引き込まれました。
そして私が日本で最も強く魅かれたのは、屋久島の深い森に暮らすヤクシマザルとヤクシカの野生の生態、とりわけサルとシカの間の密接な交流です。
サルが日本で最も高密度で生息し、ガジュマルやアコウの巨木も生い茂る日本最大級の照葉樹林に通いました。
屋久島の亜熱帯性照葉樹林は余り知られていませんが、屋久杉の巨樹や九州最高峰で有名な屋久島山岳部に負けない原生自然の魅力にあふれています。屋久島の世界自然遺産登録においてもこの森の存在が重要視されました。
シカの背に乗るサル、シカの毛づくろいをするサル、家族の様にシカに接するサルの赤ん坊など、なかなかヒトが観察できないサルとシカの交流の瞬間を捉えました。日本ではほぼ失われてしまったヒトに飼い慣らされていない稀有な自然を未来に伝えていく一助となる事を願い撮影に取組みました。

  • 写真展と同一タイトルの写真集を同時発行予定
開催日程 会場
2025年3月18日(火)~3月29日(土)
10時30分~18時30分(日曜・月曜・祝日休館)
キヤノンギャラリー銀座
2025年4月30日(水)~5月17日(土)
10時~18時(日曜・月曜・祝日休館)
キヤノンギャラリー大阪

作家プロフィール

奥田 達哉(おくだ たつや)

1961年大阪府生まれ。京都大学法学部卒。
ビジネスマン生活を送りながら、40年に亘りライフワークとしてアラスカから熱帯雨林に及ぶ野生動物観察を行う。
その中で地球環境の危機を目の当たりにする。「手遅れになる前にこの状況を多くの方に知ってもらいたい」との思いに駆られ、2015年に一念発起し野生動物撮影を本格的に開始。写真を通じ地球環境の危機と野生動物の素顔を発信する。
【受賞】Nature’s Best Photography Asia 2018 コンテスト、Wildlife 部門Winner 受賞。
(受賞作品はワシントンDC スミソニアン国立博物館にて1年間常設展示)
Nature’s Best Photography Asia 2020 コンテスト、全7部門総合トップであるGrand Prize 受賞。
【写真集】『絶滅危惧種東南アジアの霊長類』出版(2021年、青菁社)
【写真個展】『絶滅危惧種東南アジアの霊長類』開催
富士フイルムフォトサロン東京(2022年2月)、富士フイルムフォトサロン大阪(2022年2月)、神奈川県立生命の星・地球博物館(2022年11-12月)、大阪市立自然史博物館(2023年3-5月)

ギャラリートークのご案内

キヤノンギャラリー銀座

日時
2025年3月21日(金) 19時~20時
会場
キヤノンギャラリー銀座
ゲスト
高橋怜子氏(水中写真家)
内容
屋久島を撮影フィールドのひとつとされている高橋怜子氏(水中写真家)をゲストにお迎えし、写真展内容、屋久島の自然、写真を通じて伝えたい事などについて語ります。
定員
30名(先着申込順、参加無料)
申込
事前予約制

キヤノンギャラリー大阪

日時
2025年5月9日(金) 18時30分~19時30分
会場
キヤノンギャラリー大阪
ゲスト
湯本貴和氏(京都大学名誉教授)
内容
永年の調査研究等を通じ屋久島につき深い造詣をお持ちの湯本貴和氏(京都大学名誉教授)をゲストにお迎えし、写真展内容や屋久島の自然・野生動物などについて語ります。
定員
30名(先着申込順、参加無料)
申込
事前予約制

著作権について

当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
これらのコンテンツについて、権利者の許可なく複製、転用などする事は法律で禁止されています。