不快で気になる!「ファインダーから見えるゴミ」対策
公開日:2019年8月21日
ファインダーをのぞくと見えるゴミ。気になりますよね。空気中にはたくさんのホコリ、ゴミ、チリが浮遊しています。映画館で見える光の筋を思い出してみてください。ホコリやゴミがフワフワ……あれがカメラやレンズに付着したり、内部に入り込んで「悪さ」したりするのです。今回は、「そのゴミ、どこに付いているの?」「画像への影響は?」「お手入れは?」といった疑問にお答えします。
どこに付いているの?「ファインダーをのぞくと見えるゴミ」
ファインダーをのぞくと見えるゴミは、レンズからファインダーまでの光の通り道(下図の黄色の線)のどこかに付いています。
〈一眼レフカメラの場合〉
【レンズ】に付いたゴミは、画像に写り込んでしまうことがあります。特にゴミの位置がイメージセンサーに近いほど見えやすく、広角レンズや、絞りを絞り込んだ状態で真っ白いものや青空などを撮影すると、はっきりと写り込みます。【ファインダー、ペンタプリズム、ピント板、ミラー】に付いているゴミは、ファインダーをのぞくと見えますが、画像には写り込みません。
〈ミラーレスカメラの場合〉
【レンズ】に付いたゴミは、一眼レフカメラと同様に、画像に写り込んでしまうことがあります。 【イメージセンサー】に付いたゴミが、液晶ビューファインダーや液晶モニターではっきり確認できる場合は、画像に写り込んでしまいます。
レンズやファインダーなどカメラ外側に付いたゴミは、比較的お掃除も簡単。問題なのは、カメラ内部に入り込んだゴミなんです!
意外な盲点「ピント板」に付いたゴミ対策!
ピント板に付いているゴミは、写真には写りませんが、ファインダーからは見えます。これを取り除くにはカメラ内部の掃除が必要。キヤノンの技術者が実践しているクリーニングのコツを教えます!
POINT 1
▲スクリーンの★の部分が実際にゴミが付着している箇所
まずはピント板のどの部分にゴミが付いているのか位置を確認しましょう。ターゲットとなるゴミ(上の写真の例の場合、★の部分)を1つずつ丁寧に取り除くようにします。
POINT 2
カメラを下向きにして、ターゲットとなるゴミをねらってブロアで吹き飛ばします。ピント板はとても傷が付きやすいので、指で触ったりブロアの先端が当たったりしないように注意。また、スプレータイプのダスターは使用NG。強すぎる風圧でゴミを奥へ押し込んでしまったり、液体が付着してしまったりするからです。
取れないゴミはプロのメンテナンスにお任せを!
掃除したのにファインダーをのぞくとまだゴミが見える……そんな場合は、イメージセンサーやプリズムにゴミが付いているかもしれません。とくにセンサーはカメラの心臓部。セルフメンテナンスのやり方によっては、状態が悪化してしまうことも。キヤノンの技術者によるメンテナンスサービス〈あんしんメンテ〉なら安心です!
キヤノンではメーカーによる点検・クリーニングのサービスである「あんしんメンテ」をご用意しています。簡単なクリーニングから、本格的なオーバーホールまで、ご愛用機材の使用年数や状態に合わせてお申し込みいただけます。