東龍さんの「PowerShot V10のここが凄かった」
広角レンズだから撮りたいものがすべて収まった
「とり松」では焼き手がテーブルまで来て焼いてくれるのですが、総料理長の佐藤さんが部屋に入ってからテーブルの側に来るまでの間、手を伸ばしたり、あまりカメラを動かしたりせずとも、無理なく収めることができました。佐藤さんと背景、食材と背景、自撮りでは手元の料理と背景というように、店内の様子も一緒に撮れるので、雰囲気が伝わっていいです。食材やこれから焼く料理を説明してくれる場面では、佐藤さんと食材を交互に撮りましたが、手ぶれ補正を「強」にすると、全くブレず、キレイに撮れましたね。様々な部位がプレゼンテーションされた豪華な”タネ箱”は、ダイナミックに撮影したいと思いました。広角だとヨリには弱いのかなと心配していたところ、5センチくらいの距離でも、ピントばっちりで、鮮やかにメリハリある映像が撮れていてビックリ。色合いも普通に見た感じと近いので、余計に食欲がそそられます。いつも写真や動画を調整していますが、そんな必要もなさそうです。よりビビッドに色彩を高めるカラーフィルターもあるので、こちらを適用するのもいいと思います。
お店の中でも使いやすい軽量手のひらサイズ
店内の撮影で気になるのはカメラの大きさです。V10は手のひらに収まるようなサイズ感なので、テーブルに置いても全然目立ちませんでした。料理が数皿並べられていて、ドリンクも置かれていて、テーブルが手狭になることもありましたが、どこかしら空いたスペースに置いておけました。小さくてスタイリッシュなデザインなので、立てて定点カメラとして撮影する時にも、全然邪魔にならなかったですね。ジャケットの内ポケットや胸ポケットにも、無理なくすっぽりと入ります。とても軽くて、入れていてもその存在を忘れてしまうほどで、全く負担はありませんでした。起動速度も驚くほど早くて、佐藤さんが来て「すぐに撮らないと!」と焦ったりしましたが、瞬時に起動してすぐ撮影できてよかったです。小さくて軽くてすぐに起動するので、食事中は基本的にポケットに入れておいて、撮りたいシーンになったら、さっと出して撮影するという使い方もできますね。
お肉が焼ける音もバッチリ録れる
臨場感抜群の音質
動画ではおいしそうな音も撮りたいと思っていますが、なかなか上手に撮れたことがありません。専用マイクのアタッチメントがないと難しいかなと思っていましたが、V10で鉄板に寄って撮影してみると、鶏肉がジュージューと焼ける音やパチッと爆ぜる音がバッチリ録れていました。ビールのシュワシュワ感やワインを注ぐ音もしっかりと収めることができていて、臨場感バツグンです。背景の音もバランスよく拾っていて、雰囲気も伝わるのが嬉しいところ。周りの音がさりげなく入っていると、シズル感も強調されるので、よりおいしく感じられます。佐藤さんの説明も鮮明に集音できていたので、その場で聞き逃したり、忘れてしまったりしても、あとから再確認できて便利ですね。
“映像も音もばっちりのこのカメラで、楽しいお食事の時間を残していただきたい”
当店にお越しのお客様にも、お料理で動画を撮影してくださる方がたくさんいらっしゃいます。コース開始前のメニューご紹介時や、目の前でお肉を焼かせていただくところなど、私たちから撮影をおすすめすることもありますよ。今回の撮影で驚いたのは、PowerShot V10の音質の良さ。焼肉ならではの『焼き音』もしっかり録れていました。映像も音もばっちりのこのカメラで、ぜひ楽しいお食事の時間を残していただければと思います。
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あくまで一意見となりますので、撮影をする際は、必ず対象のお店に確認の上、お店のルールに従ってください。