EOS Rシステム
光学の新たな可能性。大口径マウント
未知の映像表現と撮影領域を切り拓くために。RFマウントは、EFマウントの大口径54mmを継承して開発。レンズを肥大化させることなく、光学性能を高めることが可能になりました。また、ショートバックフォーカスを新たに採用。CMOSセンサーとレンズ最後部を近接して配置できるため、光学設計の自由度が拡大しました。RFレンズの性能を最大限に引き出し、さらなる高画質を達成できます。また、マウント接続部の電子接点は12点へ。EFマウントと比べ通信速度が大幅に向上した、新マウント通信システムを実現しています。
撮影意図に、よりすばやく反応。さらなる快適な操作性
コントロールリング
RFレンズは、新たにコントロールリングを搭載。カメラ側のメイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤルとの連携で、これまでにない操作性を実現しました。ファインダーをのぞいたまま、より直感的でスピーディーな撮影スタイルをサポート。指先の感覚だけでフォーカスリングと区別できるよう、綾目ローレット形状を採用。適度なクリック感を持たせることで、操作量を感覚的に把握できます。また、コントロールリングとフォーカスリングは、回転方向を[通常/反転]へ選択可能です。
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※
RF24-240mm F4-6.3 IS USMに関しては、[フォーカス/コントロールリング]を採用しており、スイッチでの切り換えによりコントールリングを使用することができます。また、本レンズにおいては対象リングのクリック感はありません。
コントロールリングのクリック感を無くすサービスを実施致します。(有償)
詳しくは下記ページをご確認ください。
アイリスリング
一部のRFレンズで、動画の撮影中に絞りをマニュアルコントロールが可能なアイリスリング(絞りリング)を搭載。クリック感のない軽く滑らかなトルクと、シネマレンズに近い操作性で、ボケの具合や露出の調整をより直感的にコントロールできます。
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※
EOS R1/EOS R5 Mark II以外のカメラでは、動画撮影時のみ対応。(2024年7月17日現在)
EOS R1/EOS R5 Mark II | EOS R/RP/Ra/R3/R5/R6/R6 Mark II/R7/R8/R10/R50/R100 | EOS R5 C/C70 | |
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静止画 撮影時 |
静止画撮影時
アイリスリングで絞り数値の設定が可能です。 |
アイリスリングで絞り数値の 設定をすることはできません。 |
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動画 撮影時 |
動画撮影時
動画撮影時の制限はありません。
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動画撮影時
アイリスリングを操作するとオートフォーカスで被写体にピントが合いにくい場合があります。
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動画撮影時
動画撮影時の制限はありません。
(EOS R5 C/C70は最新のファームウェアへの更新が必要となります) |
ダイヤルカスタマイズ
コントロールリングには、絞りやシャッタースピード、ISO感度、露出補正を任意で割り当てることが可能。撮影スタイルに合わせて、使いやすくカスタマイズできます。誤操作防止のために測光ボタンを押している間にのみ、操作を有効にすることもできます。
レンズ撮影距離表示
撮影距離をカメラ背面の液晶モニターやファインダー視野内に表示。いままでレンズ上の距離目盛で得ていた情報を、カメラを構えたままの状態で確認可能です。画づくり、ピント合わせがより快適に行えます。
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※
この機能により、RFレンズでは距離目盛が非搭載となります。
静止画、動画で手持ちに強い。手ブレ補正機構
デュアルセンシングIS(静止画)
レンズのジャイロセンサーに加え、カメラのCMOSセンサーの映像情報からブレ量を検出。この二つの情報を比較解析することで、ジャイロセンサーが持つノイズを除去。レンズ側で検出できなかった低周波※1の揺れも高精度に検知、補正することが可能です。レンズの光学ISと合わせて最大5段分※2を達成しました。
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※1
呼吸などによる体のゆっくりとした揺れ。
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※2
CIPA基準。静止画撮影時。RF24-105mm F4 L IS USM/RF35mm F1.8 MACRO IS STMのみ対応可能(2018年9月現在)
コンビネーションIS(動画)
動画撮影時の手ブレ補正効果も強化。IS搭載のRFレンズ※1装着時は、レンズ側のISで補正しきれていないブレ量を、カメラ側の映像情報で検出、補正効果を高めます。さらにカメラ側の動画電子IS※2とレンズ側のISの双方を新マウント通信によって協調制御、コンビネーションISとして強力な手ブレ補正効果を実現します。
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※1
対応レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM/RF35mm F1.8 MACRO IS STM(2018年9月現在)。
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※2
動画電子IS使用時は、撮影範囲が狭くなります。
撮影後、瞬時に光学補正。
カメラ内デジタルレンズオプティマイザ
画像のにじみの原因である光学的な収差や回折。これらに対して画像処理を行うのが、デジタルレンズオプティマイザです。特に画像周辺部における画質を向上、絞り開放側の画質低下を改善します。EOS Rシステムでは、RFレンズがその補正データを保持。新マウント通信システムにより瞬時にカメラへ伝達するため、従来のような後処理ではなく撮影しながら処理することができます。連続撮影速度にも影響がないため、あらかじめ「する」に設定されています。また、RFレンズはカメラへデータを登録することなく補正を行うことが可能。公開済みのEFレンズ※1の補正データはあらかじめカメラ内に登録済みです。
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※1
一部のEFレンズ、TS-Eレンズは含みません。また、EFレンズの装着にはマウントアダプター EF-EOS Rシリーズが必要(EF-Mレンズ、CN-Eレンズは装着不可)です。
すべてのEFレンズを装着可能。
マウントアダプター
EOS Rシステム専用のアダプターを開発。超望遠、望遠、広角、マクロ、TS-EなどのEFレンズが装着可能です。オートフォーカスや手ブレ補正機構、カメラの電子ダイヤルによる制御、光学補正などレンズの持つ機能をほぼそのまま使用することができます。
マウントアダプター EF-EOS R
EFレンズ、EF-Sレンズの機能をEOS Rで使用できる、標準マウントアダプター。EFレンズとマッチするデザインで、カメラと一体化します。レンズ側・カメラ側ともに金属マウントを採用し堅牢性を確保。約110gの軽量設計を実現しています。防塵・防滴※対応です。
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※
防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。防塵・防滴性能を発揮させるため、レンズ・カメラ本体に装着する必要があります。
コントロールリング マウントアダプター
EF-EOS R
絞りやシャッタースピード、ISO感度、露出補正など、カメラ側で行ってきた設定を、割り当てられるコントロールリングを搭載。EFレンズの操作性を高めます。綾目ローレットを施すことで、リングの回しやすさにも配慮。防塵・防滴※対応です。
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防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。防塵・防滴性能を発揮させるため、レンズ・カメラ本体に装着する必要があります。
ドロップインフィルター マウントアダプター
EF-EOS R ドロップイン 円偏光フィルター A付
調整ダイヤル付きなので、光の反射に合わせて回転することで調整可能。青空の強調や、水面、ガラス面の反射を抑制できます。TS-E、フィッシュアイ、超広角など、フロントのレンズ面が特殊な形状でもこれ一つで効果が得られます。防塵・防滴※対応です。
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防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。防塵・防滴性能を発揮させるため、レンズ・カメラ本体に装着する必要があります。
ドロップインフィルター マウントアダプター
EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A付
調整ダイヤル付きでND3~500相当の濃度調整※1が可能。日中でもスローシャッター表現が可能なほか、開放絞りでボケを楽しめます。フロントのレンズ面が特殊な形状でもこれ一つで効果が得られます。防塵・防滴対応※2です。
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※1
調整ダイヤルの白線が見えていない範囲(MAC近傍)では、青みがかったり、濃度ムラが発生するため、撮影後の画像処理が必要な場合があります。
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※2
防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。防塵・防滴性能を発揮させるため、レンズ・カメラ本体に装着する必要があります。