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大のモンブラン好きな、美肌研究家のソンミさん。 秋は和栗を巡って大忙し。

公開日:2021年10月25日

最終更新日:2022年9月26日

Photo : Sonmi

仕事が大好きで、周りの方々から「休んでください!」と言われるほどのソンミさん。とは言っても、秋だけは特別。ソンミさん好みの和栗が出回るシーズン中は、全国各地のお店を訪れるべく「モンブラン休暇」を申請。日頃の忙しさから抜け出して、和栗と自分だけの癒しの時間を楽しみます。今まで食したモンブランは、数え切れないほど。その中からお眼鏡に叶った珠玉のモンブランのお店と理想のモンブラン、味わい尽くし方についてお伺いしました。

PROFILE

ソンミ

美肌研究家。“美肌は最高のジュエリー”がコンセプトのスキンケアブランド「meeth(ミース)」代表取締役。秋になると、モンブランを食べるために各地へ遠征する。今まで食べたモンブランは数百点以上。

秋、それはモンブランの季節

私にとって秋は待ちに待った季節。
それは大好きな和栗のモンブランが店頭に並ぶ、特別なシーズンだから。

最高のご褒美であり、生きるための活力。そう言い切れるモンブランですが、私好みの和栗のモンブランに出会えるのは1年に1度、9月下旬から11月頭にかけた短い秋だけ。この時期を逃すと、次はまた来年までお預けになってしまいます。七夕の日にだけ出会える、織姫と彦星のよう。

和栗の美味しさをお伝えするならば、芋や南瓜のようなほくほく感でしょうか。洋栗ほどあっさりとしておらず、素材そのものの甘さ、うまさが感じられると言いますか……。和栗の中でも、能登栗や丹波栗が特に私好みですね。

この和栗のほくほくとした甘味が、モンブラン好きへの第一歩でした。そもそも私は甘党で、甘いもの全般好きだったんですけれども、年齢を重ねるごとに甘さをくどく感じるようになったり、量が食べられなくなったりして。それで何気なく食べたモンブランでしたが、栗の素材の甘みが活きていて美味しくいただけたんです。だいたい4〜5年前のことです。

以来、モンブランといえばなんでも食べるようになって(笑)。だいたい1日3〜4個食べてはSNSにアップしていましたから、モンブランといえばソンミ、と気づけばそんなふうになって。全くの異業界にもかかわらず、モンブランのお店のレセプションパーティーに招待されることもありました。一時期は本気でモンブラン専門店を作ろうとして、仲の良いシェフに大真面目に相談したこともありましたね。今でも「いつか叶えたい!」と思っている夢です(笑)

とにかく当時は数を食べ続けていましたが、去年あたりからそれをやめました。モンブランの無駄な消費はやめて、本当に味わいたいモンブランだけを食べよう、と。大量消費の時代を乗り越えたんですね。

1年におよそ2ヶ月、それだけ短い期間にしか出回らない、稀少性の高いものへの特別感を大事にするべく、本当に本命だけに向き合うというのでしょうか。大好きな、秋の時期にしか出会えないひとつひとつのモンブランを大事に、気持ちを注ぐようになりました。

全国行脚して気づいた、私にとっての理想形

私にとっての理想のモンブランとは、メレンゲがベースの、キメの細かいマロンクリームを使ったもの。リキュールなどは使わず、シンプルに栗そのもので勝負しているモンブランですね。

たとえば「これが自分の理想のモンブランだ!」と気づきを与えてくれたのが、西日暮里にある「和栗や」でした。もう本当に美味しくて。感動したのを今でも覚えています。


ここ「和栗や」は「元祖しぼりたて系」。「しぼりたて系」というのは、ここ1〜2年のモンブランブームの中でも注目される、注文が入ってからマロンペーストを絞ってくれるジャンルのこと。焼きたてのメレンゲがふんわりとしているのと同じで、しぼりたてのマロンペーストもかろやかな食感。時間が経つほどにべたっとしてくるペーストと比較すると、これは全くの別物ですね。

ここまで話していると「栗が好きなんですか?」と聞かれることがありますが、栗全般というよりも、メレンゲや生クリームや全体の甘さのバランスを計算して整えられた「モンブラン」というひとつの作品であることが魅力。

ですから、栗の産地だからモンブランも美味しいわけではない、とも思います。実際日本各地の栗の産地を訪れ、現地の名物モンブランを食べるべく朝6時から並んで食べ比べるということを何遍も繰り返しまして。それでやはり、栗だけではなくベースとの組み合わせや全体感あってのモンブランだなという結論になりました。

「そんなこと言って、あなた誰ですか」という感じですけれども(笑)。

目から味わうモンブラン

モンブランの味わい方として、フォルムも楽しめるというのがあります。

たとえば、池尻大橋(東京都)にある「L'atelier MOTOZO(アトリエ・モトゾー)」は、モンブラン=フランスのイメージを一新する、イタリア風のモンブラン「モンテビアンコ」をいただけるお店です。白い雪の積もった山頂をイメージし、マロンクリームの上に生クリームがどん!と乗った形は、いわゆるモンブランの固定概念を覆してくれる、かつ美味しい逸品。

それから青葉台(神奈川県)にある「PUISSANCE(ピュイサンス)」の2種類あるモンブランのうち「和栗のモンブラン」は、栗型のように底が丸く、真ん中にツノの生えたドーム型。

ほかにもマロンペーストをあえて太めに、口当たりがしっかり感じられるようにアレンジされていたり、飴細工のように細かくされるところもあったり。食べる前にこの形は、どういう風な味わいになるんだろう?と観察しながら口にするのは楽しいと思いますよ。

まずそうして目で味わってから、私はひと思いにフォークで一刀両断。スイーツとして楽しみたいので、生クリームやメレンゲ、マロンペーストの3層をいっぺんに口に運びます。先程、作品としてのモンブランが魅力、とお伝えしましたが、おなじように「モンブランがどう成立しているのか?」を楽しみたいんです。

と同時に、モンブランはフォルムと断面図の両方を写真に撮って残したいので、スパンと断面を割ったら、すかさず写真を撮って納めています。やわらかいものは崩れてしまうので、時間との勝負ですね(笑)。

行きつけの寿司屋の大将に教わったのが、スマートフォンを逆さにして撮影すること。うまく説明できないんですが、被写体がより立体的に、迫力がある写り方になります。同じように撮影されてるフーディーの方も多いみたいで。ぜひ試してみてください。

私を作る、最高で最強の栄養素

普段、遊園地の長蛇の列に30分でも並べない私は、モンブランのためだったらいくらでも早起きもできるし、どれだけでも順番待ちができる。それが苦になりません。

食いしん坊だってこともありますけど、和栗の本当の旬、美味しいシーズン中にどうしても食べたいって想いが強いんでしょう。どれだけしんどくても、モンブランを食べれば、もう少し頑張れる、大丈夫……と。

私にとってなくてはならない、言ってしまえば、人が健康を維持するのに必要だと言われる3大栄養素のひとつ。そこにモンブランを特別に加えたいくらい、欠かせないものです。

東京だけでもたくさんの素晴らしいモンブランがありますし、全国各地にもまだまだ訪れられていない幻のモンブランがあります。それを食べるために仕事も頑張って、食べたらもっと仕事を頑張ろうとなる。

本当に、私にとっての最強の栄養素です。

好きをかたちにするヒント

美味しいモンブランの記録を綴る

好きなものを飾ったり、写真に残したり、アルバムにしたり。あなたの「好き」をかたちにするアイデアをご紹介します。

スマホを使ったモンブランの撮影のコツ

モンブランを美味しく撮りたいときには、周りに余計なものがはいらないようにモンブランを中心において撮るのがおすすめです。

「おいしい」を記録に残す

モンブランの写真と一緒に、食べに行ったお店の情報をまとめてみませんか?おいしかった記録を、あとから見返すのもとっても楽しいですよ。

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大のモンブラン好きな、美肌研究家のソンミさん。秋は和栗を巡って大忙し。
https://personal.canon.jp/ja-JP/articles/life-style/itoshino/list/montblanc
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https://personal.canon.jp/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/articles/life-style/itoshino/list/montblanc/image/thumbnail-main.jpg?la=ja-JP&hash=C3E33768B4AB4874AA0E354FC4F130FB
2021-10-25