一眼レフカメラ・ミラーレスカメラの「フルサイズセンサー」ってなに?カメラのセンサーサイズによる違いを解説
公開日:2017年4月3日
最終更新日:2020年10月23日
デジタルカメラには、「イメージセンサー」と呼ばれるカメラの性能を大きく左右する重要なパーツがあります。そして、このイメージセンサーの大きさや種類によってカメラの性能や特長も異なります。ここでは、カメラを選ぶ時に重要なセンサーの大きさによる違いやそれぞれのメリットについて解説していきます。
主なセンサーの種類は大きく分けて3種類
センサーの役割を一言でいうと、カメラのレンズを通して見た光を、受け止めるお皿のようなものになります。
このお皿に入った光の粒が、1枚の写真へと変換されていきます。
このお皿=センサーにはいくつかの大きさがありますが、最も主流なものが「フルサイズ」と「APS-Cサイズ」「4/3型(フォーサーズ)」になります。
この中では「フルサイズ」が最も大きく、「APS-Cサイズ」はフルサイズの40%程度の大きさ。「マイクロフォーサーズ」はそれよりもさらに小さいサイズです。
この記事では「フルサイズ」と「APS-Cサイズ」を例に、サイズの違いを解説します。
センサーの大きさが違うと何が変わる?
①画質が違う
お皿が大きければ大きいほどたくさんの食材が入り、たくさんの料理を作れます。それと同じで、センサーが大きければ大きいほど、より多くの光・情報を取り込むことができます。情報が豊富であればあるほど、それだけ明暗や濃淡をなめらかに再現することができようになり、いわゆる「高画質」な作品が撮れるということに繋がっていきます。
フルサイズセンサー搭載のカメラであれば、風景や人物撮影もより立体的に、細やかに表現でき、夜景撮影などでも目に見たよりも明るく撮影するようなことも可能です。
もちろんAPS-Cサイズセンサーも十分な大きさではありますが、フルサイズセンサーと比べてしまうとどうしても見劣りする部分があります。
②撮影できる範囲が違う
センサーサイズが異なると、レンズからの光を受け止める範囲も異なる、ということになります。そのため、同じレンズをつけたときには、センサーの小さいAPS-Cサイズのカメラのほうが、フルサイズで撮影した範囲よりも狭く、望遠レンズで撮ったような写りになります。
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もちろんそもそもの写る範囲というのは装着するレンズによって異なります。
どれくらい望遠になるか?というのを数値で表すと、「約1.6倍望遠」です。(メーカーによって若干異なります。)
例えば、「24mm」という焦点距離のレンズを装着して撮影した場合、フルサイズのカメラであれば本来の24mmの範囲通り撮影できますが、APS-Cサイズのカメラだと24mm×約1.6倍で38mm相当ということになります。
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フルサイズ: 「24mm」の焦点距離で撮影
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APS-Cサイズ:フルサイズと同じ条件で撮影すると「38mm」相当に
この現象は、あなたが「何を撮りたいか」次第でメリットにもなりデメリットにもなります。
広々とした風景を撮影したい人にとっては、フルサイズのほうがより広い範囲を撮影できます。逆に遠くの被写体を大きく写したいときには、同じ焦点距離のレンズでも望遠で撮影できるAPS-Cのほうが有利です。望遠レンズは一般的に高価なものが多く、遠くをきれいに撮れるものほど大型になっていきますので、遠くの被写体を狙いたい人にはAPS-Cサイズモデルのほうが向いています。
③センサーサイズが大きいほうが「ボケやすい」
スマートフォンでの撮影よりもセンサーが大きい一眼カメラのほうが背景がボケやすいのと同じように、APS-Cサイズよりもフルサイズの方が背景がよくボケた写真が撮影できます。
その理由を簡単にご説明します。
まず撮り方のテクニックとして「被写体に近づけば近づくほど背景がボケやすい」というポイントがあります。
そのうえで、上の②をもう一度考えてみます。同じレンズを使って同じ場所から被写体を撮った場合、フルサイズのほうが広く、APS-Cサイズのほうが望遠寄りに写るというのは先ほどご説明した通りです。 つまり、同じ被写体を同じ大きさで写そうと思うと、APS-Cサイズのほうがフルサイズよりも後ろに下がった場所から撮る必要がある、ということです。
これを合わせて考えると、同じ被写体を同じ大きさで写真に写したとき、フルサイズのほうがAPS-Cサイズよりも被写体に近付いて撮ることになり、その結果、ボケの強い写真になる、ということになるのです。
少し難しい理屈なので、無理に理解する必要はありません。
フルサイズがAPS-Cサイズよりも大きなボケが出来るというのは下の写真の通りです。
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左:フルサイズモデルと、右:APS-Cサイズモデルの画像を比較。フルサイズの方が近づいて撮っているため、背景のボケが強くなっています。
④センサーサイズが大きいとカメラも大きくなりがち(例外アリ)
APS-Cサイズモデルは、フルサイズモデルよりもセンサーが小さい分、小型・軽量なものが多い、というメリットがあります。
また、一眼カメラでの撮影では、交換レンズを持ち歩く場面もあります。フルサイズモデル用のレンズに比べ、APS-Cサイズモデル用のレンズは本体と同様、サイズと軽さに優れています。
フルサイズセンサーを搭載していても小型なミラーレスカメラが最近はでてきており、一概に大きいと言えなくなってきています。
小型なフルサイズミラーレスカメラであれば、APS-Cサイズの一眼レフカメラと同じくらいのサイズのモデルもあるため、実物を見て。触ってみて、自分に合うサイズかどうかを判断するのがベストです。
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左から
フルサイズモデル(一眼レフカメラ):「EOS 5D Mark Ⅳ」
フルサイズモデル(ミラーレスカメラ):「EOS R6 Mark II」
APS-Cサイズモデル(一眼レフカメラ):「EOS 90D」
APS-Cサイズモデル(ミラーレスカメラ):「EOS R100」
⑤センサーサイズが大きいと価格が高くなりがち(例外アリ)
フルサイズとAPS-Cサイズでは、予算や用途も異なる
センサーサイズが異なると、本体の価格も異なります。一般的にイメージセンサーの大きいフルサイズモデルのほうが、APS-Cサイズモデルよりも高額となる場合が多いです。
ただこちらもサイズと同じで例外はあります。
本格的なAPS-Cサイズモデルは高額ですし、入門向けのフルサイズモデルは比較的安価です。
自分の撮影スタイルから考えられる用途と予算をしっかり照らして、それに見合ったカメラを選ぶことが、後々失敗しないポイントでしょう。
色々見ているとフルサイズのほうがよさそうだな…と考えている場合は、後々買い替えるより最初からフルサイズにしてしまうというのも結果的に安価に抑えるための手です。
フルサイズとAPS-Cサイズでは、レンズの種類も異なる
APS-Cサイズモデルの本体や専用レンズは、カメラ本体と同様フルサイズよりも比較的手ごろな価格帯のものが多いです。
醍醐味であるレンズ交換を安価に楽しみたい場合は、対応レンズの種類や価格も比較しておきましょう。
ただ、ここで重要な注意点がひとつ。
EOS R SYSTEM(EOS R6 Mark II、EOS R50など)のカメラは、 APS-Cサイズモデルもフルサイズモデルも同じRFレンズを装着することができます。その中には小型軽量を生かした、APS-Cサイズカメラに合わせて設計されたRF-Sレンズも存在します。
その他の一眼カメラでは、フルサイズモデルもAPS-Cサイズモデルも基本的に同じレンズを装着することができますが、「APS-Cサイズ専用」のレンズもあります。(キヤノンでは「EF-Sレンズ」「EF-Mレンズ」と呼びます。)
このレンズは、その名の通りAPS-Cサイズモデル専用のため、フルサイズモデルには装着することができません。
また、EFレンズをRFマウントのカメラに装着する場合には、専用のアダプターが必要となります。
カメラや交換レンズを選ぶ際にはそれぞれのマウントに対応したレンズを選ぶようにしましょう。
フルサイズモデルとAPS-Cサイズモデルの比較表
最後にフルサイズとAPS-Cサイズの比較を表にまとめてみました。
種類 | フルサイズ | APS-Cサイズ |
---|---|---|
イメージセンサーのサイズ | 大きい | 中くらい |
画角比 | レンズの焦点距離通り | 約1.6倍望遠になる |
画質・描写力 | ◎ | ○ |
高感度撮影 | ◎ | ○ |
ボケ | ◎ | ○ |
ボディサイズ | 大型 | 小型 |
ボディの重さ | △ | ○ |
本体価格目安 | 約15万円~ | 約5万円~ |
フルサイズ用レンズ (例:EFレンズ) |
○ | ○ |
APS-C専用レンズ (例:EF-Sレンズ) |
使用不可 | ○ |
特徴 | 高画質&高感度 より本格的な撮影が可能でこだわりの描写性能 |
小型・軽量モデルが多く、 価格も安価なラインから揃う |
まとめ
画質やボケ味はセンサーの大きなフルサイズが、小型・軽量ならAPS-Cサイズが優れています。また、写る範囲の違いは単純な○×では語れないものです。自分が撮りたい被写体はどういうものが多いか、カメラに求めるポイントと照らしながら、これまで紹介してきた違いを参考にしてみてくださいね。
特長1 鉄道や飛行機にも対応したトラッキング性能
ディープラーニング技術の活用により、被写体の特徴情報を抽出する能力が向上。姿勢変化や明るさ変化があっても安定した粘り強い追尾が可能です。検出可能な被写体に「鉄道」「飛行機」「馬」が追加されたほか、カメラが自動で被写体を認識する「自動」を新たに採用。
特長2 約2420万画素フルサイズセンサーの解像感
約2420万画素※1の新しい35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。EOS R6から画素数がアップしたことで解像感も向上。新シャープネス処理で、EOS 5D Mark IV(約3040万画素)を凌ぐ解像性能を達成しています。
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※1
RF/EFレンズ使用時。使用するレンズまたは画像処理により、有効画素が減少することがあります。
特長3 最高約40コマ/秒の高速連写
電子シャッター使用時、最高約40コマ/秒の高速連続撮影(AF/AE追従)を実現。また電子シャッターで中間コマ速(高速連続撮影:約20コマ/秒)の設定も可能に。シャッター音を抑制でき、コンサートや野生動物などの撮影にも有効です。メカ/電子先幕シャッターの連写速度は最高約12コマ/秒。
特長1 約461gの軽量・軽快フルサイズ
クリエイティブな映像表現を実現する性能と、優れた機動性を両立。ボディー単体で約461g(バッテリー、SDカードを含む)という軽量化を実現したEOS R8。キットレンズRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMを装着しても約671g。いつでもどこにでも持ち歩きやすいフルサイズです。
特長2 約2420万画素フルサイズCMOSセンサー
有効画素数最大約2420万画素35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。受光面積が広く、色彩のグラデーションを鮮明に再現でき、美しく大きなボケ味が得られます。新たなシャープネス処理により、被写体のディテールを高い解像感で描写。映像エンジンDIGIC Xとの組み合わせで、高画質と高感度の両立も実現しています。
特長3 多彩な被写体に対応するトラッキング性能
優れた被写体検出機能とトラッキング性能を実現する、EOS iTR AF X。EOS R6 Mark IIで採用したトラッキングシステムのコンセプトを継承。ディープラーニング技術の活用により被写体の特徴情報を高精度に抽出。人物/動物/乗り物の動体に対して、高い検出性能とトラッキング機能を発揮します。画面全域を使って被写体を捉え続けることができるため(AF/AE追従)、撮影者は構図に集中することができます。
特長1 高精度なAFと高速連写で“瞬間”が残せる
高精度な被写体検出・追尾を可能にするメカニズムによって人物だけではなく動物(犬、猫、鳥)、乗り物(モータースポーツの車、バイク)の検出にも対応しています。
加えて、連写性能はメカシャッター/電子先幕時において最高約15コマ/秒を実現。動き回る小さなお子様やペットとの日常もきれいに思い出に残すことができます。
特長2 小型・軽量ボディー
バッテリーとSDカードを含めてもわずか約429gと小型・軽量ながら、ホールド感に優れたグリップや撮影構図の幅が広がるバリアングル液晶モニターを搭載。お出かけや旅行などにも気軽に持ち歩いて快適な撮影ができます。
特長3 動画撮影機能も充実
6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K UHD 30p記録や、フルHD解像度で120pのハイフレームレート記録にも対応し、写真だけでなく動画も本格的に撮影できるカメラです。