4K動画の基礎知識をご紹介【カメラの豆知識】
公開日:2020年9月3日
最終更新日:2023年7月12日
多くのデジタルカメラが搭載する「4K動画」の撮影機能。いまやスマートフォンにも搭載されており、 カメラご購入時に重要視される機能となりました。
あらためて「4K」とはなにか?4K動画の基礎知識をご紹介します。
そもそも「4K」って?
4Kとは「横方向に4Kの解像度を持つ」ことを意味します。Kとは「キロ」の事で、キロ=1,000の単位ですので、水平方向に約4,000ピクセルあるという意味です。 正確な解像度は3,840×2,160ピクセル(4K対応テレビの場合)です。
よくフルHDやフルハイビジョンといわれるのは1,920×1,080ピクセルで、水平方向に約2,000ピクセルあるので「2K」とも言われます。では画素数にしてみると・・・
4K:3,840×2,160=8,294,400ピクセル(約830万画素)
2K:1,920×1,080=2,073,600ピクセル(約207万画素)
デジタルカメラの画素数を知っていれば「意外と少ない」と思うはずです。このあと4Kの「画素数」を思い出しながら読み進めてみましょう。
4K動画の作り方 ~一眼カメラの動画における「クロップなし/あり」とは?~
全画素読み出し
?千?百万画素の撮像センサーから読み出した信号をギュッと詰め込む形で、4K 約830万画素の動画を生成する方法です。 「全画素読み出し」は撮像センサーの幅いっぱいの画素数で読み出し、演算処理をして4K動画を生成します。
この方式はセンサーの横幅をフルに使う為、装着レンズの画角をそのまま活かせます 。そのかわり、全画素読み出しはセンサーからの読み出しと映像エンジンでの演算が高速でなくてはなりません。 これがいわゆる「クロップなし4K」です。
ドット・バイ・ドット(dot by dot)
撮像センサー上の4K 約830万画素をそのドット数(ピクセル数)のまま切り抜き、読み出して動画を生成する方式です。
全画素読み出しと比較して複雑な演算がない分、処理が軽くなりますが、約830万画素を切り抜く(クロップする)のでレンズの画角が狭くなります。 これがいわゆる「クロップあり4K」です。
ちなみに、4K対応大画面TVにHDMIケーブルで一眼カメラをつなぐと、一般的なPC用モニタより高解像度なため、静止画も動画も高精細な映像がお楽しみ頂けます。
今回はカメラの豆知識として、4K動画の基礎知識をご紹介しました。カメラご購入時の際に、ぜひご参考にしてください。