光学設計 10×32 IS
高品位な視野
明るい視野と扱いやすさを両立した32mm径
視野の明るさと、アウトドアで扱いやすい携行性・小ささ、軽さを両立するため、対物レンズの有効径を32mmに設定。射出瞳径を3.2mmとすることで、コンパクトでありながら、日中や薄暗い状況でも見やすい、明るい像を実現しました。バードウォッチや風景観察などに好適であることはもちろん、星空を楽しみたいときも、都会の明るさによるコントラストの低下を抑え、良好な視野が得られます。
明るい視野を実現する、ポロII型プリズム
分解能と明るさを優先する設計思想から、ポロプリズムを採用しました。ダハプリズムに対し、光の干渉によるシャープネスの低下がなく、また特殊なコーティングを施さなくても全反射が得られるのが利点です。しかも10×32 ISは、2つのプリズムを接合する構成により、光量ロスを抑制。入射光を損なうことなく正立させます。
視野周辺まで鮮明、ダブレットフィールドフラットナーレンズ
平面にピントを合わせたとき、視野周辺がボケてしまう像面湾曲。これを補正するのがフィールドフラットナーレンズです。10×32 ISは、このレンズを2枚構成にした「ダブレットフィールドフラットナーレンズ」を採用。歪曲収差を良好に補正することで、視野中心から周辺まで平坦性を高め、鮮やかな像を実現しました。
コントラストの高い像を生む、スーパースペクトラコーティング
レンズに当たった光は、すべて透過するのが理想です。しかし、実際はレンズ1枚あたり約3~8%が反射。透過光が減るうえ、鏡筒内で乱反射してフレアやゴーストの原因となります。これを抑えるのがスーパースペクトラコーティングです。レンズ面に蒸着した多層膜が幅広い波長域にわたって反射光を効果的に抑え、高透過率・高コントラストを実現。10×32 ISは、このコーティングを各レンズおよびプリズムに施しています。
ゆとりある14.5mmのロング・アイレリーフ
長時間の観察でも疲れにくいよう、約14.5mmのアイレリーフを確保。また、眼鏡使用時でも視野全体をケラれることなく見渡せます。外光を効果的にカットする大型アイカップを標準装備。眼鏡の傷つき防止にも有効です。
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眼鏡をかけて使用する場合は、アイカップを外側に折り返して使用します。